インフルエンザと新型コロナが同時流行…各地で学級閉鎖

 新型コロナウイルスとインフルエンザの感染が拡大し、同時流行により、全国的に学級閉鎖などが増えている。沖縄県では2023年9月14日、夏季では4年ぶりにインフルエンザ注意報を発令した。今後も全国で感染拡大の可能性があり、注意が必要だ。

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  • 全国のインフルエンザ流行レベルマップ(2023年第36週)
  • 沖縄県内の休校、学年・学級閉鎖の状況(2023年第36週)

 新型コロナウイルスとインフルエンザの感染が拡大し、同時流行により、全国的に学級閉鎖などが増えている。沖縄県では2023年9月14日、夏季では4年ぶりにインフルエンザ注意報を発令した。今後も全国で感染拡大の可能性があり、注意が必要だ。

 厚生労働省の9月15日の発表によると、新型コロナウイルス感染症の2023年第36週(9月4日~10日)の定点あたり患者報告数は20.19人。都道府県別では、「宮城県」32.47人、「岩手県」29.87人、「千葉県」27.45人、「埼玉県」26.95人、「石川県」25.65人の順に多い。

 一方、インフルエンザの2023年第36週の定点あたり患者報告数は4.48人。都道府県別では、「沖縄県」13.43人がもっとも多く、「長崎県」8.80人、「千葉県」8.58人、「福岡県」7.56人、「宮城県」7.34人と続いている。

 沖縄県では、インフルエンザ注意報の発令基準値である定点あたり報告数10人を超えたため、9月14日にインフルエンザ注意報を発令した。夏季の注意報発令は、2019年8月以来4年ぶり。第36週には、小学校で2学年、10学級、高校で1学級が閉鎖している。

 日本学校保健会の集計によると、9月15日時点で千葉県では新型コロナウイルス感染症により63クラス、インフルエンザにより74クラスが閉鎖。埼玉県では新型コロナウイルス感染症により58クラス、インフルエンザにより9クラスが閉鎖。東京都では、新型コロナウイルス感染症により12クラス、インフルエンザにより17クラスが閉鎖している。

 新型コロナウイルスや季節性インフルエンザの予防には、咳エチケットや手洗い、マスク着用などが重要になる。本格的な流行期より前のワクチン接種、医療機関の受診、検査キットや解熱鎮痛剤の用意などの備えも心がけたい。

《奥山直美》

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