親世代が取組みを強化してほしい課題、最多は「教育格差」

 イー・ラーニング研究所は2023年10月18日、「子どもの権利と子どもを取り巻く課題についての調査」の結果を発表した。多くの課題の中で、保護者が特に取組みが必要だと感じるのは「教育格差」「子供の貧困」「いじめ問題」であることがわかった。

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「世界子どもの日」について知っているか
  • 「世界子どもの日」について知っているか
  • 子供が権利を守られながら、健康に成長するための環境が整っていると思うか
  • 日本における子供を取り巻く課題において、特に何の取組みを強化してほしいか
  • こども家庭庁の発足が、子供を取り巻く課題の解決に通じると期待しているか
  • 子供の健やかな成長のために、特に家庭で意識して実施するべきだと思うことはどれか
  • 子供にとって必要な能力はどれだと思うか
  • 21世紀型スキルや非認知能力は、どんな方法で身に付けてほしいか

 イー・ラーニング研究所は2023年10月18日、「子どもの権利と子どもを取り巻く課題についての調査」の結果を発表した。多くの課題の中で、保護者が特に取組みが必要だと感じるのは「教育格差」「子供の貧困」「いじめ問題」であることがわかった。

 「子どもの権利と子どもを取り巻く課題についての調査」は、2023年9月5日から26日にかけて、全国の子供をもつ親および親族に子供がいる人を対象に紙面で実施した。有効回答数は380人。

 「世界子どもの日」について、「内容まで知っている」と回答した親は、わずか0.5%という結果となった。また、「現代の日本は子供が権利を守られながら、健康に成長するための環境が整っていると思うか」と聞いたところ、約8割が「あまり思わない」「思わない」と回答した。この結果から、日本で子供の権利の認知度は低くとどまっており、子供が成長する環境が十分に整ってないと感じる親が多いことがうかがえる。

 「日本における子供を取り巻く課題の中で、特に取組みを強化してほしい課題」について尋ねたところ、最多は「教育格差」で、「子どもの貧困」「いじめ問題」と続き、それぞれ半数以上の回答が集まった。さらに、「虐待」「SNS利用を通じた犯罪」「不登校問題」もそれぞれ4割程度あり、どの課題に対しても親が深刻に受け止めており、取組みが必要だと感じていることがわかる。

 一方、「こども家庭庁の発足が、子供を取り巻く課題の解決に通じる」と期待する親は約3割にとどまる結果となった。

 子供の健やかな成長のために、特に家庭で意識して実施するべきだと思うことは、「子供から悩み相談を気軽にできるような環境をつくる」がもっとも多く、ついで「子供の意見を尊重し、自主的な行動を促す」となった。

 子供にとって必要な能力について尋ねたところ、最多は「コミュニケーション能力」で約9割にのぼった。また、21世紀型スキルや非認知能力を身に付ける方法は、1位「オンライン教材」、2位「家庭で取り入れられる教材」、3位「学校の授業」の順となった。

《中川和佳》

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