大学入試センターは2023年12月5日、2024年度(令和6年度)試験について、「受験上の注意」と「試験問題冊子の注意事項等について」「解答科目欄の不適切なマーク例」を公開した。当日の持ち物やマークシートの記入方法について、不正行為にあたるものや採点が0点になってしまう事例などの注意事項を掲載。試験前に必ず確認してほしいとしている。
2024年度大学入学共通テスト「受験上の注意」では、前年度まで記載されていた新型コロナウイルス感染症対策に係る記載を削除または見直しした。所持品については、受験上の配慮を申請せずに使用できるものを新たに記載したほか、試験中に使用してはいけない電子機器類の電源を切るタイミングを「試験室に入る前」から「受験する教科・科目の試験室への受験者入室終了時刻」に修正。また、追試験場は原則全国2地区に分け、地区ごとに1か所を設定することを、2024年度のおもな改正点としている。
そのほか、受験教科・科目が正しく受験票に記載されているかといった受験前の受験票の確認や、試験当日、試験時間中、リスニング機器の取扱いなどについての注意事項を詳細に記載。また、試験時間中に電子機器類を使用すると不正行為になるとして、使用してはいけない電子機器類や取り扱う際の注意事項などを別途「志願者向けリーフレット」としてWebサイトに掲載している。
「試験問題冊子の注意事項等について」では、「地理歴史」「英語(リスニング)」「理科1」「数学1」「数学2」「理科2」について、試験問題冊子の注意事項と解答用紙の様式(見本)を掲載。事前によく確認しておくよう呼びかけている。
「解答科目欄の不適切なマーク例」では、選択した科目のマークミスが生じやすい「地理歴史、公民」「理科1」「理科2」について、解答用紙の解答科目欄の「正しいマーク例」と「不適切なマーク例」を例示。誤ってマークした場合は、適切に採点されず、場合によっては個別学力検査の出願資格を失う場合もあるため、マーク例を確認し、解答科目欄をマークする際には十分注意してほしい。
「受験上の注意」や志願者向けリーフレット、「試験問題冊子の注意事項等について」「解答科目欄の不適切なマーク例」は、大学入試センターのWebサイトで確認できる。