25年卒生の8割超「就活は早期化」学業との両立が大変

 新卒学生の特性マッチングサイト「Future Finder」を運営するジェイックは2023年12月7日、「2025年卒業学生の就職活動の早期化」に関するアンケート調査の結果を公開した。就活早期化にともない「会社説明会で、他社との差別化ポイントや強みを教えてほしい」という学生が多いことがわかった。

教育・受験 大学生
先輩の話や想定していたスケジュールと比較して、就職活動は早期化していると感じますか
  • 先輩の話や想定していたスケジュールと比較して、就職活動は早期化していると感じますか
  • 就職活動の早期化にともない、企業に求めたいことはありますか(2つ選択)
  • 「就職活動の早期化」のメリット
  • 「就職活動の早期化」のデメリット

 新卒学生の特性マッチングサイト「Future Finder」を運営するジェイックは2023年12月7日、「2025年卒業学生の就職活動の早期化」に関するアンケート調査の結果を公開した。就活早期化にともない「会社説明会で、他社との差別化ポイントや強みを教えてほしい」という学生が多いことがわかった。

 「2025年卒業学生の就職活動の早期化」に関するアンケートは、「Future Finder」に登録した2025年卒学生を対象にインターネットで実施した。調査期間は2023年10月7日から11月19日。有効回答数は170名。

 「先輩の話や想定していたスケジュールと比較して、就職活動は早期化していると感じるか」と質問したところ、「感じる」が84.1%、「わからない」が13.5%、「感じない」が2.4%という結果になった。

 就職活動の早期化にともない、企業に求めたいことの最多は、「会社説明会で、他社との差別化ポイントや強みを教えてほしい」43.5%となった。ついで「早期から、社員と話せる機会を設けてほしい(座談会など)」31.2%、「早期から、質問の量と質を求めないでほしい」27.1%、「早期から、志望動機を聞くことはやめてほしい」21.8%と続く。

 「就職活動の早期化」のメリットは、「早い段階で内定を獲得できる」80.0%が最多で、「安心感や余裕をもって、就職活動に臨める」40.0%、「さまざまな業界・職種を見ることができ、視野が広がる」30.0%と続く。一方、「就職活動の早期化」のデメリットは、「学業や部活動、アルバイトとの両立が大変」74.1%、「選考の情報公開日が企業によりさまざまなので情報収集が大変」72.9%が7割を超えた。ついで「いつ就職活動を終えればよいかわからない」38.2%、「選考内容が変化しており、先輩の体験記があまり参考にならない」25.3%となった。

 調査結果について、8年以上新卒採用支援に携わる、Future Finderメディア事業部長の佐藤裕康氏は「企業は、このような学生の状況や心境を考慮したうえで採用広報・選考を進めること、また早期の選考においては、学生は部活動や学業での研究活動に取り組んでいる最中であるため、個人のスキルや経験のみでなく、将来性や熱意、ビジョンなど個人のポテンシャルを重視した選考を取り入れることなどが、今まで以上に必要になっている」とコメントしている。

《中川和佳》

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