子供の誤飲に注意…クリスマス・正月の飾りやプレゼント

 消費者庁は2023年12月6日、メール配信サービスやX(旧Twitter)にて、クリスマスやお正月といったイベントが続く年末年始は、飾り物やプレゼントに接する機会が多く、子供の誤飲事故が多いと注意を促した。

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クリスマスやお正月―飾り物やプレゼントの誤飲に注意
  • クリスマスやお正月―飾り物やプレゼントの誤飲に注意
  • 誤飲や窒息を防ぐために注意するポイント
  • 消費者庁:X(旧Twitter)公式アカウント

 消費者庁は2023年12月6日、メール配信サービスやX(旧Twitter)にて、クリスマスやお正月といったイベントが続く年末年始は、飾り物やプレゼントに接する機会が多く、子供の誤飲事故が多いと注意を促した。

 消費者庁では、メール配信サービス「子ども安全メールfrom消費者庁」やX(旧Twitter)「消費者庁 子どもを事故から守る!」にて、おもに0歳~小学校入学前の子供の思わぬ事故を防ぐための注意点や豆知識を定期的に届けている。2023年12月6日は、クリスマスやお正月の時期は飾り物やプレゼントの誤飲事故が多いとして、注意喚起の内容を発信した。

 消費者庁・国民生活センターには、子供が飾り物などを誤飲する事故の情報が医療機関から寄せられている。たとえば、「子供がクリスマス飾りの部品を誤飲した疑いがあり受診したところ、X線検査で小腸内に約5mmの釘が見つかった」(1歳)、「鏡餅のパックを子供の近くに置いておいたところ、中からプラスチック製の飾りの橙を取り出し口に入れていた。へたの部分が無いため誤飲を疑い受診した」(1歳)、「保護者がクリスマスの飾りを出しているところに一緒にいて、光る飾りをなめて、中のボタン電池を飲み込んでしまった。飾りを投げて壊し、蓋が取れてしまったようだ。X線検査にて胃内に確認された」(0歳9か月)など。このほか、クリスマスプレゼントとして与えられたマグネットボール(強力な磁石のセット)を3歳児が誤飲して腸を挟んで穴が開く事故も起きている。

 小さな子供はさまざまなものに興味を示し口に持っていく。3歳児の口の大きさは直径約4cmであり、これより小さいものは子供の口の中に入り、誤飲や窒息の危険がある。 「小さな物、小さな部品が外れる可能性があるものは、飾り物に使用しない」「子供へのプレゼントは、贈る側・受け取る側の双方の大人が、子供の年齢・発達に合った安全に配慮されたものであることを確認する(玩具の場合は日本玩具協会のSTマークも参考にする)」「子供に渡す前に、製品の取扱いの注意事項を確認し、破損などの不具合がないか確認する」「年長の兄姉の玩具の取扱いにも注意する」など、楽しい時間を安全に過ごせるよう注意を促している。

 また、もしものときに備えて、こども家庭庁「こどもの事故防止ハンドブック」の「もしもの時の『応急手当方法』」に掲載されている「異物を飲み込み喉に詰まってしまったとき」や「誤飲対処早見表」などで、応急手当の方法の確認を推奨している。

《中川和佳》

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