【中学受験の塾選び】早稲田アカデミーの特徴と費用(2024年度版)

 「中学受験の塾選び」をテーマに、大手5塾に加え、それぞれの特色で生徒数を伸ばす新興2塾について、特徴や費用、カリキュラムなどを紹介する。今回は早稲田アカデミーについて見ていこう。

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早稲田アカデミー
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 「中学受験の塾選び」をテーマに、大手5塾に加え、それぞれの特色で生徒数を伸ばす新興2塾について、特徴や費用、カリキュラムなどを紹介する。今回は早稲田アカデミーについて見ていこう。

早稲田アカデミーの特徴

入試から逆算された内容

 特に小学4年生以降は、多様化している入試問題に対応できるように各学年で学んでおくべきことを組み込んでいる。一方で、短期的な目標設定と挑戦を行えるように、4・5年生は隔週カリキュラムテストを、6年生は毎週YT(週テスト)を実施している。これは直近の学習内容の確認だけではなく、「テストの時がもっとも集中して問題を解く瞬間」であり、その集中した状態で解いた問題に対して試験後すぐに解説授業を行い、さらに定着度・習熟度を高めていくために実施している。

 小学3年生までの低学年は土台を固めつつ、各科目への興味関心を高めること、さらには自己肯定感を高めることを考え組まれており、小学4年生のいわゆる受験カリキュラムが始まる前に育んでおきたいことを組み込んでいる。たとえば小学3年生では、算国は習熟度に合わせて扱う問題を変えられるように複数レベルの問題を用意している。また、理社では映像を授業内に組み込み、実験の映像など子供が興味関心を高めやすい工夫をしている。

使用教材

 小1小2スーパーキッズ教材:早稲田アカデミーのオリジナル教材・映像や教具も組み込み、子供が能動的に試行錯誤しながら解けるようにしている。

 小4予習シリーズ+早稲田アカデミーオリジナル教材:中学入試において長年多くの受験生が使用してきている「予習シリーズ」。その予習シリーズに加え、クラスごとに必要な内容を補足する早稲田アカデミーオリジナル教材を使用。

通塾の頻度と時間帯

  • 1・2年生:週1回16:30~18:00(授業後10分間の保護者向けブリーフィングあり)

  • 3年生:2月~3月 週1回 16:50~18:40、4月~翌年1月 週2回 17:00-18:40

  • 4年生:週2回 17:00~19:40+カリキュラムテスト隔週13:30~16:00

  • 5年生:週3回 17:00~20:30+カリキュラムテスト隔週 16:30~19:10

  • 6年生:週3回 17:00~20:30+土曜YT講座毎週16:30~16:50

入塾の時期

 年長の12月以降、小6入試時期まで受け付けている。最近では、低学年から始められているケースが多い。

入塾後の「テストの実施頻度」「1クラスあたりの定員」

 各学年ごとに塾生は必修で受験するテストのほか、全国統一小学生テストやチャレンジテスト、トップレベル模試などがある。

必修テスト

小1小2:2か月に1回程度
小3:1.5か月に1回程度
小4・5:隔週のカリキュラムテストと5週に1回の組分けテスト
小6:1学期(5週間)に1回の組分けテスト ※4月・7月・9月~12月は合不合判定模試

全国統一小学生テスト

6月、11月

チャレンジテスト

3・7・8・11月
対象:新小1~新小3

トップレベル模試

3・8・12月
対象:小4

ジュニアオープン模試

8・12月
対象:小5

1クラスあたりの定員とクラス分け

 定員はないが、小1小2は概ね平均8名程、小3以上は概ね平均15名程でクラスを編成しているが、校舎ごとの状況によって異なる。

 クラス分けは複数クラスを設置している場合、必修テストの結果でクラス分けを行う。

年間費用

小1・2:24万5,070円
小3:36万7,480円
小4:61万1,860円
小5S:92万8,660円
小6S:106万6,530円

※いずれも消費税込、テキストなどの教材費、テスト代、講習会費などが含まれる。小1・2は対面受講のコース、小3~小6は4科受講の料金。小6は2学期の土曜YT講座を受講したと仮定。なお、講習会費は、2024春期・2023夏期・2023冬期の金額で算出している。

授業以外のサポート

 小1・小2は映像授業クラスがあり、その映像は対面で授業を受けている生徒も活用できる(欠席の場合や授業内容を保護者が確認したい場合など)。小4以降は、予習シリーズを使った授業を映像化した「予習ナビ」を利用できる。

近年の中学受験の傾向について

 2021年度はコロナ禍で遠方の受験が敬遠されたためか、早稲田アカデミー塾生1人あたりの出願校数が平均7.11校、受験校数が平均5.47校と減少した。コロナが5類へ移行した2024年度は、出願校数が平均7.87校、受験校数が平均5.99校と近年でもっとも増加した。その要因の1つとして「埼玉県在住の受験生の出願校・受験校が増えていること」があげられる。また、「午後受験が近年の中学受験のトレンドとして完全に定着していること」も出願校・受験校の増加の要因となっている。

《工藤めぐみ》

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