日本科学未来館、新たな常設展示「宇宙と素粒子」など25年春

 日本科学未来館は2025年4月より、「知と技の最前線」をテーマに新しい常設展示「量子コンピュータ」「宇宙と素粒子」を公開する。体験的な展示を通じて、未来へ可能性に満ちた研究開発の最前線を楽しみながら理解できるという。

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「量子コンピュータ」の展示のイメージ
  • 「量子コンピュータ」の展示のイメージ
  • 「宇宙と素粒子」の展示イメージ
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 日本科学未来館は2025年4月より、「知と技の最前線」をテーマに新しい常設展示「量子コンピュータ」「宇宙と素粒子」を公開する。体験的な展示を通じて、未来へ可能性に満ちた研究開発の最前線を楽しみながら理解できるという。

 「量子コンピュータ」は、量子力学の原理を用いた計算機。ブラックホールや光合成のメカニズムなど自然界の現象の解明や、新薬の開発など時間のかかる計算が可能になる技術で、将来期待されているという。新展示では、難解とされる量子コンピュータの計算の仕組みを、直感的に楽しみながら体験できる。

 「宇宙と素粒子」をテーマとする新展示では、宇宙探究ための観測技術や、粒子加速器という巨大装置を使った宇宙の初期状態の研究を紹介する。可視光や電波、赤外線、X線など目に見えない光での宇宙観測や、ニュートリノや重力波など、光以外の観測を組みあわせた「マルチメッセンジャー天文学」が進展している。新展示では、宇宙を探るために生み出された先端技術を擬似体験できる。

 新展示公開に先立ち、日本科学未来館の浅川智恵子館長は「人類は未知の世界を探究して得た新たな知から、未来につながる技術を生み出し続けています。今回は、こうした研究者たちの努力の一端を感じていただける展示です。探究学習の入り口としても活用していただけるよう工夫しています。ご期待ください」と述べている。

 なお、現在の常設展示「インターネット物理モデル」「未来逆算思考」「加速器で探る素粒子と宇宙」「ニュートリノから探る宇宙」は、新展示の工事に伴い2025年1月で公開を終了する。終了日や新展示の公開日は、決定次第Webサイトで公表される。

《宮内みりる》

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