KADOKAWAサイバー攻撃、N高生らの個人情報も漏洩か

 KADOKAWAは2024年7月3日、角川ドワンゴ学園のN中等部・N高等学校・S高等学校の在校生・卒業生・保護者の個人情報の一部が、外部漏洩した可能性が高いことを明らかにした。7月中には、外部専門機関の調査結果に基づく正確な情報が得られる見通しだという。

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  • 外部漏洩の可能性が高いと認識した情報の種類(2024年7月3日時点)

 KADOKAWAは2024年7月3日、角川ドワンゴ学園のN中等部・N高等学校・S高等学校の在校生・卒業生・保護者の個人情報の一部が、外部漏洩した可能性が高いことを明らかにした。7月中には、外部専門機関の調査結果に基づく正確な情報が得られる見通しだという。

 KADOKAWAは6月8日未明に発生したシステム障害により、グループポータルサイトをはじめとした複数のWebサイトが利用できない事象が発生。ランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃を受けた事案が発覚した後、ただちに対策本部を立ち上げ、外部専門機関などの支援を受けながら、現在も情報漏洩について調査を継続している。

 角川ドワンゴ学園は、KADOKAWAが教育コンテンツ・システムを提供する学校法人で、3月末時点でN中等部は1,426名、N高等学校・S高等学校は5月1日時点であわせて2万8,942名が在籍。今回の発表では個人情報の外部流出は一部としているが、在校生に加え、卒業生や保護者の情報も流出した可能性が高いことが判明した。

 攻撃の対象は、ドワンゴの専用ファイルサーバー。7月3日発表時点では、作家、クリエイター、顧客の情報について管理するシステムについては、サイバー攻撃による侵害の痕跡は確認されていない。また、ランサムウェア攻撃を行ったとされる組織がKADOKAWAの情報を流出したと主張していることについては、内容の信ぴょう性を調査中としている。

 角川ドワンゴ学園のWebサイトでは、同学園の在校生・卒業生・保護者専用の問合せ窓口を設置。被害状況や影響範囲の究明を行うとともに、漏洩の可能性がある情報について調査を進める方針。7月中には、外部専門機関の調査結果に基づく正確な情報が得られる見通しで、判明次第、あらためて報告するとしている。

《川端珠紀》

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