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夏休み中の情報セキュリティ対策とは…IPAが注意喚起

 IPA(情報処理推進機構)は2024年8月1日、お盆や夏休みなどの長期休暇における情報セキュリティに関する注意を発表した。SNS投稿の注意点や、偽の警告に遭遇した場合や不審なメールに対する対応方法のほか、被害に遭った際の相談先なども掲載している。

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 IPA(情報処理推進機構)は2024年8月1日、お盆や夏休みなどの長期休暇における情報セキュリティに関する注意を発表した。SNS投稿の注意点や、偽の警告に遭遇した場合や不審なメールに対する対応方法のほか、被害に遭った際の相談先なども掲載している。

 この注意喚起は、お盆や夏休みなどの休暇中や休暇明けに、企業や家庭でパソコンやスマートフォンでのトラブルに遭わないよう、情報セキュリティなどの対策を示したもの。

 長期休暇中の対策として、行楽などの外出前や外出先でのSNS投稿に注意を呼びかけている。SNSで旅行の計画を書き込んだ場合、内容によっては長期休暇中に不在であることが知られてしまう可能性がある。撮影した写真をSNSに投稿したことでトラブルに発展することもあるため、投稿内容に注意すること。

 また、Webサイトの閲覧中に、ウイルスに感染している、パソコンが壊れるなどの警告に遭遇する場合がある。表示されたメッセージに従って、操作したり、電話をかけて遠隔操作を許してしまったりすると、最終的に有償ソフトウェアの購入や有償サポート契約へ誘導されるという。長期休暇中は、いざというときに相談できる窓口が休止となっている場合があるため、具体的な手口と対処方法を確認し、被害に遭わないように注意すること。

 利用しているセキュリティソフトによる警告ではない場合、特にインターネット利用中にブラウザ画面上に表示される警告は偽物である可能性が高い。あらかじめ、利用しているセキュリティソフトのマニュアルやヘルプで、脅威が検知された場合の本物の警告画面を確認しておくこと。もし、偽の警告画面が表示された場合は、画面を閉じること。画面が消せない場合は、ブラウザを強制終了するか、パソコンを再起動すること。

 さらに、実在の企業などを騙った不審なメールに関する相談が多く寄せられているという。メールの添付ファイルを開いたり、本文中のURLにアクセスしたりすることでウイルスに感染したり、フィッシングサイトに誘導されたりする可能性がある。不審なサイトへ誘導するURLは、ショートメッセージ(SMS)で送られてくる場合や、SNSで投稿されている場合もある。

 長期休暇中は、いざというときに相談できる窓口が休止となっている場合があるため、具体的な手口と対処方法を確認し、被害に遭わないように注意すること。パソコンがウイルスに感染した疑いがある場合は、パソコンの初期化を検討すること。フィッシングサイトで情報を入力してしまった場合は、パスワードの変更、カード会社への連絡など、入力した情報の悪用を防ぐ対応をすること。

 IPAのWebサイトでは、対策の手順などを紹介するほか、被害に遭った場合の相談先なども掲載している。

《中川和佳》

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