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新居探しや引越時の家具レイアウト、半数超が防災を意識

 アート引越センターは2024年8月26日、新居探しや引越時の防災意識に関するアンケート調査の結果を発表した。防災に関心を持つきっかけは「地震」や「水害」が多く、住居内設備に比べ防災用品の備えや防災環境の把握に対する意識が強い傾向がみられた。

生活・健康 その他
新居選びの際に、防災について考慮した?
  • 新居選びの際に、防災について考慮した?
  • 新居選びの際に防災面で考慮したことは?
  • 引越しの際に防災の観点から、家具のレイアウトの決定・変更をした?
  • 引越しの際に防災の観点から、生活スタイルを変えたり、新たな家具を購入した?
  • 引越をするきっかけに「災害・防災の観点」は入っていた?
  • それはどうのようなきっかけ?
  • あたなは「防災」について関心がある?
  • 防災について関心を持つきっかけは?

 アート引越センターは2024年8月26日、新居探しや引越時の防災意識に関するアンケート調査の結果を発表した。防災に関心を持つきっかけは「地震」や「水害」が多く、住居内設備に比べ防災用品の備えや防災環境の把握に対する意識が強い傾向がみられた。

 調査は、アート引越センターのシンクタンクである「0123引越文化研究所」が、直近5年で引越をした全国20代~60代の男女400名を対象に、2024年7月下旬、インターネットで実施。同社では阪神・淡路大震災以降、地震による家具などの転倒を防ぐ耐震マットの設置を引越する人に推奨しているという。

 新居選びの際に、53.8%の人が防災を考慮しており、具体的には「ハザードマップの確認」が55.8%でもっとも多く、ついで「建物の耐震性」52.1%、「築年数、構造(鉄筋・木造など)」46.5%と続いた。

 防災の観点から家具のレイアウトの決定・変更をしたかについては地震を意識していることを感じさせる「リビングや寝室に背の高い家具や大きな家具を置くのをやめた(レイアウトの見直しをした)」が25.8%で最多となった。ついで「住居の出口までの通り道に家具は置かないようにした」が21.5%、「地震発生時に物が落下しない安全な場所を作った(ゾーニング)」が18.5%など。生活スタイルの変更や家具を選定・決定したかについては「つっぱり式の家具に変えた」「オール電化にした」「背の低い家具に変えた」などの回答が多かった。

 「災害・防災の観点」が引越をするきっかけに入っていた人は39.5%となった。きっかけは「テレビで大きな被害を見た」51.3%が半数を占め、ついで「ハザードマップを見直したから」33.5%、「建物の耐震性が不安だったから」32.9%など、それまで居住していた建物やエリアに対する不安も引越のきっかけになっているようだ。

 引越に関わらず、防災意識を聞いたところ、防災に関心があると回答した人は70.8%となった。関心を持つきっかけとなったのは1位「東日本大震災」51.6 % 、2位「水害の報道」38.2%、3位「テレビで災害の特集をやっているのを見て」30.0%、4位「台風の報道を見て」20.5%と災害報道がきっかけになったという声が続いた。

 現在取り組んでいる防災・災害対策は、「防災用品を持っている」が37.5%で最多となった。2位「避難場所をチェックしている」36.3%、3位「ハザードマップを把握している」35.0%など、いざという時に役に立つ情報収集にも積極的に取り組んでいる人が多いようだ。防災用品にかけた費用は「1万円以下」が34.5%でもっとも多かった。65.9%の人が定期的に見直しており、「飲料水」「食料」は約7割の人が実際に備えていることがわかった。一方、準備していない人の38.5%は「何を準備してよいかわからない」と回答している。

《中川和佳》

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