追手門学院大学は2024年9月2日、2025年4月開設を目指し設置認可申請を進めてきた「理工学部」の設置について、文部科学大臣より認可を受け、開設が決定したと発表した。8つの人文・社会科学系学部をもつ追手門学院大学(以下、追大)に、開学以来初となる理系学部が誕生する。
追大の理工学部では、社会基盤となるものづくりの視点だけでなく、デジタル化やデータ分析といった新しい社会基盤となる分野も相互的に学ぶことで、工学と理学の両方の視点をもち、地域社会の課題を解決し、持続可能な社会の構築を支える技術者の輩出を目指す。
学部には、「数理・データサイエンス学科」「機械工学科」「電気電子工学科」「情報工学科」の4学科を設置。各学科の専門分野の基礎と理論を確実に修得すると共に、隣接する3学科の専門分野についても学ぶ。3年次には4学科の学生がチームを組み、実社会の課題に取り組む課題解決型授業を必修科目として履修し、理学と工学の幅広い視点から実社会で応用できる思考力と、近接分野の技術者と協働できる力を養うカリキュラムを展開する。
入学定員は、数理・データサイエンス学科30人、機械工学科50人、電気電子工学科50人、情報工学科70人、計200人。なお、理工学部は、国が進めるデジタル・グリーン等の成長分野をけん引する高度専門人材の育成に向けた学部転換等の改革を支援する「大学・高専機能強化支援事業」にも選定されている。
開設にともない、2年次以降の理工学部キャンパスとなる茨木安威キャンパス1号館を、最新の実験機材を備えた研究・実験施設としてリニューアルし、専門の枠を超えて学びあえる環境を提供する。
追大は、開学以来長年培ってきた人文・社会科学系の基盤に理工学部が加わることで、文理を備えた総合大学として教育研究環境をさらに充実させ、追手門学院の「長期構想2040」で示すイノベーション拠点の実現に向け、文理を超えた「総合知」の活用による新たな大学像を目指すとしている。