静岡県教育委員会は、2025年度(令和7年度)静岡県公立高等学校入学者選抜実施要領を公表した。各選抜の入試日程や選抜方法、各種様式などをまとめている。一般選抜の学力検査は2025年3月5日、面接は3月6日に行われる。
2025年度静岡県公立高等学校入学者選抜では、一般選抜、特別選抜(海外帰国生徒選抜、外国人生徒選抜、長期欠席生徒選抜、連携型選抜、県外生徒特色選抜)、再募集を実施する。
このうち、一般選抜では、選抜方法の異なる2つの選抜枠として、学校裁量枠と共通枠を置く。学校裁量枠の選抜割合(募集定員に占める合格者の割合)は、原則として50%を上限とし、複数の選抜方法を用いる場合は選抜方法ごとに選抜割合を示した選抜段階を定める。共通枠の定員は、募集定員から学校裁量枠の選抜および特別選抜における合格者数を除いた人数とする。
学力検査は、国語・社会・数学・理科・英語の5教科。英語は放送による問題を含む。配点は、各教科50点満点。学力検査の問題は、中学校までの学習内容を踏まえた基礎的・基本的なものとし、各教科の目標に即して知識・技能、思考・判断・表現、主体的に学習に取り組む態度を広く検査できるように出題する。
面接は、志願者全員に実施。調査書の記載事項と関連して、志願者の学習等への適性や学びに向かう力、人間性等および校内外における活動状況、進路、趣味、特技等に関する質問に対して、口答により行う。高校長が必要と認める学校・学科では、与えられたテーマに沿ったグループ面接等を実施できる。
このほか、高校長が必要と認める学校・学科では、学校裁量枠において、作文、小論文、実技検査など、学校独自の選抜資料を用いることができる。
専門学科で高校長が必要と認める場合には、共通枠の選抜に際し、調査書の学習の記録の評定または学力検査の結果について、特定の教科に重きを置いた傾斜配点で選抜のための資料を作成し、選抜できる。
長期欠席生徒選抜の実施校は、県立伊豆総合高等学校土肥分校(普通)、県立天竜高等学校春野校舎(普通)の2校。募集定員は、それぞれ若干名。志願資格は、欠席日数および教育支援センター等への通所等により出席扱いとなっている日数の合計が、第3学年でおおむね30日以上または3年間でおおむね90日以上の者など。志願できる学区は県内全域。一般選抜との併願はできない。
一般選抜の日程は、2025年2月18日から20日正午まで出願、2月26日から27日正午まで志願変更を受け付け、3月5日に学力検査、3月6日に面接、3月11日に追検査、3月14日に合格発表を行う。
2025年度静岡県公立高等学校入学者選抜実施要領では、付属資料として「学校裁量枠において重視する観点および選抜方法の概要等」「一般選抜における傾斜配点および特色ある面接実施校」なども掲載している。