福島県教育委員会は2024年10月2日、2025年度(令和7年度)福島県立高等学校入学者選抜実施要綱を公表した。入試日程や出願方法、選抜方法、各種様式などをまとめている。前期選抜と連携型選抜の学力検査は2025年3月5日に行われる。
2025年度福島県立高等学校入学者選抜では、前期選抜、後期選抜、連携型選抜、通信制の課程入学者選抜、外国人生徒等特別選抜を実施する。
このうち、前期選抜には、特色選抜と一般選抜がある。特色選抜の募集定員枠は、募集定員の5~50%の範囲内で各高校が学科ごとに設定。一般選抜は、募集定員から特色選抜または連携型選抜で合格と判定された者を除いた数。志願者は、1つの高校に限り、特色選抜と一般選抜のいずれか、または両方に出願できる。
特色選抜は、中学校長から提出された特色選抜志願理由書、調査書の審査結果、学力検査の成績、面接を資料として選抜。小論文や実技などを実施する場合は、それらの結果をあわせて資料として選抜を行う。一般選抜は、中学校長から提出された調査書の審査結果、学力検査の成績を資料とし、さらに面接を実施する高校は面接の結果をあわせて資料とする。
なお、特色選抜と一般選抜の両方に出願した志願者が、特色選抜に不合格になった場合および連携型選抜と一般選抜の両方に出願した志願者が連携型選抜に不合格になった場合は、一般選抜のみの志願者とあわせて選抜の対象とする。
学力検査は、国語・社会・数学・理科・外国語(英語)の5教科。英語は放送によるテストを含む。配点は、各教科50点満点。検査時間は、各教科50分。県教育委員会が同一の問題により県下一斉に実施する。県教育委員会は各教科の各問の標準配点を示すが、各高校は生徒の実態や問題の難易度などに応じて、各問の配点を変えることができる。また、学科の特性を考慮し、特定の教科の学力検査の配点の比重を変える傾斜配点を実施できる。
特色選抜では、志願者全員に面接を行う。各高校は、自校の教育目標にふさわしい入学者を選抜するため、志願者を多面的・多元的に評価する資料の1つとして面接の結果を積極的に活用する。一般選抜で面接を実施する場合は、志願者の目的意識や中学校における活動状況などについての理解を深め、志願者のよさを適切に評価できるよう工夫する。
このほか、福島県立高等学校入学者選抜実施要綱では、通学区域に関する規則、学力検査結果の提供、選抜の一部が未完了となった者への対応などについても記載している。学力検査結果は、前期選抜または連携型選抜の学力検査の受験者本人が請求できる。内容は、学力検査の受験者本人の各教科の得点と5教科の合計得点。2025年3月14日から21日(土日祝日は除く)まで、受験した県立高校で提供する。受付時間は午前9時から午後4時15分(定時制は午後2時から)。
2025年度福島県立高等学校入学者選抜のおもな日程は、前期選抜と連携型選抜が2025年2月4日から7日に出願、2月10日から13日に出願先変更を受け付ける。学力検査は3月5日、面接などは3月5日から7日に実施。やむを得ない事由により受検できなかった生徒を対象とした追試験は3月11日と12日、合格者発表は3月14日に行われる。