アックスヤマザキ(本社:大阪府大阪市)は、小学5年生から使える本格ミシン「パステルミシン」を発表した。発売は2025年5月中旬を予定しており、3月4日の「ミシンの日」から先行予約を開始する。透けるデザインで機能や仕組みを学びながら、楽しいミシン体験を提供する。
同製品の開発背景には、ミシンの操作が難しく、家庭科の授業で挫折する子供たちが多いという現状がある。アックスヤマザキの代表取締役、山崎一史氏は「子供たちが興味をもって楽しめるようなハードルを下げた本格ミシンを作りたい」と述べ、子供たちが自分のペースで安心して使えるよう、さまざまな工夫を施した製品を開発した。
「パステルミシン」は、糸掛けの順番をわかりやすく案内する「かんたん糸掛け」や、ゆっくり自分のペースで使える「手回しハンドル」、間違った使い方をした際にランプが光る「トラブルお知らせモード」などの機能を備えている。また、指先を守る「安全はりガード」も搭載し、安全性にも配慮している。
本体以外にも、まっすぐ縫うだけでいろいろな作品が作れる「かんたんまっすぐガイド」や、作り方やミシンの基本が学べる「レシピ&ワークBOOK」、動画で使い方を確認できる「タブレットスタンド」など、子供たちが楽しく学べる工夫が施されている。
製品の価格は、本体のみで2万4,200円(税込)、フットコントローラー付きセットで2万8,050円(税込)。カラーは「とうめいパステル」と「ラブリーパステル」の2色展開で、子供たちの好みにあわせて選べる。製品サイズは幅33×奥13×高29cm、重量は約2.8kgで、軽量設計となっている。
アックスヤマザキは、ミシンを通じて社会課題を解決し、「もう一度一家に一台」を目指して市場を創造することを目標としている。創業70年以上の歴史をもち、家庭用ミシンメーカーとしての信頼を築いてきた同社は、今回の「パステルミシン」を通じて、子供たちに手作りの楽しさを伝え、自信を育むことを目指す。