富士通は1月26日、総務省の「フューチャースクール推進事業」によりICT環境を構築した西日本の小学校5校において公開授業を実施すると発表した。 総務省では、2010年度からICTを利活用した協働教育の実現に向けフューチャースクール推進事業の実証校として、全国の公立小学校10校(東日本5校、西日本5校)を選定。富士通総研が請負先となり西日本の5校(愛知・大阪・広島・徳島・佐賀)の小学校に、教室内無線LAN設備やインタラクティブ・ホワイト・ボード(電子黒板)、全児童1人1台のタブレットPCなどを導入し、ICT環境を構築のうえ、昨年10月より実証研究が開始されている。 実証研究では、実証校同士や保護者が情報共有できるポータルサイトやデジタル教材を配信する協働教育プラットフォーム(教育クラウド)を核に、タブレットPC(デジタル教科書)や、インタラクティブ・ホワイト・ボードを用いた授業を実践し、技術的条件やその効果などを検証しているという。同社ではICT支援員を派遣し、手書き機能などを用いた授業実践を提案するなど、実証のサポート活動を行っている。 公開授業は1月末から2月末にかけて開催予定。実証研究の結果は、教育分野におけるICT利用環境を整備するためのガイドラインとしてとりまとめられるという。◆実証校および公開授業【愛知県大府市立東山小学校】生徒数:418名開催日:2月9日教科:算数・図画工作・社会【大阪府箕面市立萱野小学校】生徒数:584名開催日:2月21日教科:未定【広島県広島市立藤の木小学校】生徒数:275名開催日:2月25日教科:社会・国語【徳島県東みよし町立足代小学校】生徒数:123名開催日:2月3日教科:算数・音楽・理科【佐賀県佐賀市立西与賀小学校】生徒数:283名開催日:1月27日教科:算数