「「四科のまとめ」テストで合格点を取れないうちは、入試過去問を解いてはいけないと塾から指示されています。焦る気持ちもあるのですが、指示に従っていればよいのでしょうか?」に回答します。 もちろん、現状において志望校のレベルと本人の学力の差がどの程度あるかにもよるのですが、志望校が明確に決まっているのであれば、まずは1~2年分をすぐに解いてみるべきでしょう。 6年の11月以降になると、時間を最大限に有効に使うために、塾の授業やテストについて、どれを受けて、どれをカットするかという選別を検討される方もいらっしゃることでしょう。しかし、重要なことは、どれを受けるかということ以上に、何を目的として受けるかを明確化することです。 つまり、過去問演習に入るために「四科のまとめ」テストを受けるのではなく、過去問の出題傾向や問題レベルを把握したうえで受けるのです。志望校の合格へ向けて、自分が今できていることは何か、これからまずできるようになるべきことは何か、できないままでよいことは何かをしっかりとつかんだうえで受けることで、「四科のまとめ」テストはぐっと中身の濃いテストとなることでしょう。 ただし、漫然と過去問に触れても、傾向と対策についてピンと来なかったり、合格ラインに達するために最初になすべきことは何かが見えてこなかったりするものです。ご家庭では、お子さんが問題用紙に書き残したものや、解答の内容をチェックし、今現在のお子さんの状況を客観的に分析することを心がけてください。単に点数をつけて一喜一憂するだけの過去問演習に陥らないよう、的確に導いてあげることが大切です。