毎日の排便がない小学生は約4割、食物繊維摂取量が足りない

 大塚製薬は、松生クリニックの松生恒夫院長監修のもと、ベネッセコーポレーション運営の女性クチコミサイト「ウィメンズパーク」にて6〜12歳の子どもをもつ女性1162名を対象に、「子どもの排便状況と食物繊維の摂取」に関する実態調査を行った。

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あなたのお子様は、この一週間に何回、排便がありましたか?
  • あなたのお子様は、この一週間に何回、排便がありましたか?
  • あなたのお子様は、この一週間に何回、排便がありましたか?(「小学校低学年」「高学年」でのクロス集計)
  • あなたのお子様は、この一週間に何回、排便がありましたか?(学年別のクロス集計)
  • あなたは、この一週間のお子様の排便に関して、どのような印象を持たれましたか。
  • あなたは、この一週間のお子様の排便に関して、どのような印象を持たれましたか。(「排便の回数:1日1回未満」「排便の回数:1日1回以上」のクロス集計)
  • あなたとお子様の食物繊維の摂取量に関して、以下のいずれにあてはまると思いますか? より近いと思うものをお答えください。
  • あなたとお子様の食物繊維の摂取量に関して、以下のいずれにあてはまると思いますか?(「食物繊維の摂取量」「排便の回数」のクロス集計)
  • あなたとお子様の食物繊維の摂取量に関して、以下のいずれにあてはまると思いますか?(「食物繊維の摂取量」「排便の回数」のクロス集計詳細)
 大塚製薬は、松生クリニックの松生恒夫院長監修のもと、ベネッセコーポレーション運営の女性クチコミサイト「ウィメンズパーク」にて6~12歳の子どもをもつ女性1162名を対象に、「子どもの排便状況と食物繊維の摂取」に関する実態調査を行った。

 まず排便状況の実態について、「あなたのお子様は、この一週間に何回、排便がありましたか?」と聞いたところ、「7回」が最も多く39.1%、ついで「それ(7回)以上」が19.6%、以下、「5回」13.3%、「6回」11.6%などと続く。6回以下と答えた人の合計は全体の41.3%を占めていることが分かった。

 この質問の回答を、「低学年」「高学年」及び「1~6年生の学年別」でクロス集計したところ、小学校高学年で排便の回数が1日1回未満だったのは37%だったのに対し、低学年では1日1回未満の回答は44%で、低学年の方が排便1日1回未満の割合が高いことがわかった。さらに学年別では排便1日1回未満の回答は小学1年生が47%で、6学年中最も高い割合を示した。

 次に、「あなたは、この一週間のお子様の排便に関して、どのような印象を持たれましたか」という質問では、78.8%が「順調である(問題なし)」と答え、約8割近くの母親が、自分の子どもの排便は順調と考えており、「おおいに改善の必要を感じる」は2.8%と非常に少なかった。

 この質問についても、「排便の回数:1日1回未満」「排便の回数:1日1回以上」とでクロス集計すると、排便1日1回未満の子どもの母親で「改善が必要」と考えているのは40%、「排便が順調」と60%が思っていることが明らかになった。

 さらに、「食物繊維の摂取量に関して、以下のいずれにあてはまると思いますか? より近いと思うものをお答えください」という質問では、「親子ともに(食物繊維が)不足」と38.2%が回答、「親は足りているが子は不足」は15.4%で、子どもの食物繊維摂取量が足りない感じているのは半数以上の53.6%となった。

 この質問でも「食物繊維の摂取量」「排便の回数」とでクロス集計したところ、「排便1日1回未満」の子どもの母親の62.1%が「子どもの食物繊維不足」を感じており、排便1日1回以上の子どもの母親の「子どもの食物繊維の不足」の認識47.7%と比べると差は明らかになった。

 最後に、子どもの健康・生活習慣に対する母親の認識として、「あなたのお子様の健康や生活習慣で、改善したい(感心しない、問題だ)と思っていること」を複数回答で質問したところ、子どもの生活習慣で改善したいことのベスト3は「食生活のアンバランスや偏食」(30.1%)、「運動不足」(26.9%)、「寝不足」(20.1%)だった。一方で、「子どもの快便習慣が出来ていない」と答えた母親は10.2%で、母親が自分の子どもの便通習慣を改善しようという意識は低いことがわかった。

 この調査を監修した松生クリニックの松生恒夫院長は、この結果について「「小学生の約4割に毎日排便がないというのはとても心配な結果」とコメント。松生医師によれば、排便回数の少ない理由のひとつとして、「腸内環境の悪化」を挙げ、「将来の健康を心配した方がいいサイン」と指摘する。

 松生院長はさらに、「子どもの正しい排便習慣づくり 」のために、「お腹など子どもの体をさする」「朝食を食べさせる」「ウォッチング(便の状態を見る)」を勧める。こうした便通のケアを重視する背景には、「小さな子どもは腸の力がとても弱い状態にあり、放っておくと排便状況が悪くなるのはある意味当然」といい、便秘による腸内環境の悪化は将来の健康に大きなツケを残すことにもなりかねないと警鐘を発する。

 そして、排便改善のために「下剤に頼らない」「食物繊維の摂取」「環境や季節の変化に合わせる」という3つの行動を挙げ、「正しい便通習慣とバランスの良い食事、そして運動というトータルな形での子どもの腸内環境づくりに取り組んでいただければと思います。それが、ひいては子どもを将来の病から救うことにもつながるのです」とまとめている。

毎日の排便がない小学生は約4割……腸内環境の悪化を防ぐには?

《編集部@RBB TODAY》

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