ソーシャル機能を備えた東大発の「理想の教科書」

 東京大学大学総合教育研究センターは2月6日、情報技研と共同で開発した、講義のビデオ映像をはじめ、講義資料や講義内容を文章化したテキストを提供する電子教材システム「理想の教科書(Todai-eTEXT)」について発表した。

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 東京大学大学総合教育研究センターは2月6日、情報技研と共同で開発した「理想の教科書(Todai-eTEXT)」について発表した。

 「理想の教科書(Todai-eTEXT)」は東京大学における知をインターネットを通じて公開し、海外を含め広く一般に提供することを目的とした電子教材システム。講義のビデオ映像をはじめ、講義資料や講義内容を文章化したテキストを提供するほか、参考資料や関連情報にもアクセスしながら学習できる理想的な電子教科書であり、英語版も提供していくという。現在は、東京大学の教養学部1〜2年生を対象とした「学術俯瞰講義」の一部が公開されている。

 また、ネット教材ならではのソーシャル性を実現するため、SpinningWorksのソーシャルリーディング・プラットフォーム「Qlippy Platform」と連携。このソーシャルリーディング機能により、コメントや質問、議論など受講者同士でコミュニケーションを図ることが可能となるという。

 なお、同システムは、講義資料などを登録・公開するコンテンツ管理機能に加え、資料等に含まれる著作物利用のための許諾作業をサポートし、許諾情報を一括管理・記録する機能を備えており、東京大学の「OpenCourseWare (UT OCW)」「Todai-TV」「iTunesU」で公表している学術資料の著作権許諾作業の管理はすべて同システムで行っているという。

 同大学では、学術資料の教育目的利用における著作権管理を軽減させるべく、他の大学に同システムを有償提供していく考えだという。
《田崎 恭子》

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