神奈川県は2月21日、消費トラブルなどのインターネットによる被害を防ぐための教材「インターネットの危ない世界 -君も体験!サイバーの罠」について発表した。 パソコンや携帯電話からのインターネット利用が広がるにつれ、消費生活相談窓口にはトラブルの相談も多数寄せられているという。神奈川県内の平成23年度上半期における苦情相談件数32,965件のうち、もっとも多いのがアダルト情報サイトや出会い系サイトを中心とするインターネットの情報サイトのトラブルなどに関する「デジタルコンテンツ」の6,244件。前年同期と比べて16.0%も増加しているという。 こうした状況をふまえ、神奈川県ではインターネットに関する経験の浅い人でも簡単に使うことのできる教材を作成。ワンクリック請求や出会い系サイト、ネットショッピングなど、インターネットトラブルで多い5つの事例を疑似体験することで、トラブルに巻き込まれるのを未然に防ぐことを目的としている。 教材は、占いサイトやゲームサイトなどの仮想の画面上でトラブルのきっかけを疑似体験する体験CDと、サイバーの罠にかかった主人公ショウのトラブル体験映像を見ながら学習していく映像DVDの2つで構成される。 神奈川県では、これらの教材を県内の高校や図書館、消費生活センターなどに配布するほか、地域や学校などで講座を実施する場合には、人数分の貸し出しも行うとしている。 また、インターネット上では、「かながわの消費生活のページ」から利用することも可能となっている。