神奈川県相模原市は4月25日、金環日食が観測できる5月21日に、市内公立小学校全校で登校時間を変更するなど、観察のための支援を行うと発表した。 相模原市には、小惑星探査機「はやぶさ」の研究開発が行われた宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパスがあり、「はやぶさの故郷さがみはら」としてさまざまなPR活動も行っている。 同市では、173年ぶりとなる金環日食に向け、オリジナルの観測用スコープを作成し、全児童・教職員約39,000人へ配付するほか、JAXA相模原キャンパスの協力のもと、教員向けの研修会を実施したり、学習プログラムや映像資料の提供を行うなど、全市を挙げて児童の「金環日食」観察と「宇宙」への夢を支援していくという。 5月21日の金環日食は午前7時30分頃に起こるため、市内の小学校57校では、登校時間を早め校庭で観察会を実施するという。その他の小学校15校では、登校時間を遅らせ、家庭や地域での観察を行うなど、安全な登校と安全な観察に配慮した対応を行うとしている。