予備校各社が都立高校の進学指導状況を診断した報告書が公開

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平成23年度 進学指導診断報告書
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 東京都教育委員会は4月26日、都立高校に予備校などの外部講師を進学指導アドバイザーとして派遣する進学指導診断における結果をまとめた「平成23年度 進学指導診断報告書」をホームページに公開した。

 東京都教育委員会では、平成9年度から「都立高校改革推進計画」を策定し、「魅力ある都立高校」を目指し、さまざまな教育条件の整備を図っており、計画期間の終盤となる平成22度より、都立高校の進学指導体制の確立・強化、教科指導力の向上などを図るために、進学指導診断を実施している。

 進学指導診断では、進学指導に関する専門的な知識を有し、学校に対して進学実績の向上に有効なアドバイスを行うことができる進学指導アドバイザーを派遣し、各校の「進学実績向上のための経営戦略の診断」「進学指導体制の診断」「指導力向上に向けた教科指導の診断」について評価を行う。

 平成23年度は、進学指導推進校に指定されている国際高校、竹早高校、隅田川高校、武蔵野北高校、小金井北高校の5校、中高一貫教育校である桜修館中等教育学校、小石川中等教育学校、白鴎高校、両国高校の4校、進学指導重点校に指定されている青山高校、戸山高校、立川高校の3校の合計12校で進学指導診断を実施。進学指導アドバイザーとして、河合塾、駿台予備学校、ベネッセコーポレーション、代々木ゼミナールの4社から担当者が派遣され、診断の結果をまとめている。

 「進学実績向上のための経営戦略の診断」では、校長・副校長を対象に、学校が目指す進学指導のあり方や進学実績向上に向けた具体的な取組や、進学実績の状況について診断とアドバイスを行っている。

 「進学指導体制の診断」では、進路指導部の構成員、学年進路担当者を対象に、進学指導体制、指導内容、各学年との連携、補修や補講等の取組などについて、また「指導力向上に向けた教科指導の診断」では、主要3教科と他教科のうち1教科の教員を対象に、教科の指導方法や学力の最終到達目標達成に向けた授業の妥当性、授業の評価および大学受験への動機付けなどについて、それぞれの成果や、改題と改善のための方策についてまとめている。

 たとえば、国際高校を担当した河合塾の報告では、海外大学進学のための機能を充実させた希望進路の国際化や、教員相互の授業参観により講評し合う授業力強化対策などの個々の取組は一定の成果を上げているとしながら、学校全体で見た場合の進むべき方向性や目標が明確でなく、実質的に機能していない面もあると指摘している。

 また、都立高として初めての中高一貫教育校となった白鷗高校を担当した駿台予備学校の報告では、東京大学合格者を含む難関国立大学合格を10名以上輩出するという明確な数値目標を掲げ、その結果を1期生が達成している点など評価しながらも、その実績を2期生以降で維持・向上していくためには、教科指導の点からも課題が残ると指摘している。

 なお昨年度、進学指導診を実施した10校は、予備校などからの評価を受け、具体的な改善計画を策定し、今年度はその実践に取り組んでおり、また、教育庁指導部でもセミナーの実施や進学対策特任教授による定期的な指導訪問などの事業を通じて、その活動を支援しているという。

 東京都教育委員会では、今年度の実施校においても、進学指導のあり方を見つめ直すとともに、学校全体でよりよい進学指導の実現に向けた取組を進め、また、実施していない学校についても、報告書の内容を活用し、生徒の進路希望の実現に向けた改善を図るよう期待するとしている。
《編集部》

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