消費者庁「食品と放射能Q&A」改訂版…新基準値の根拠も解説

 消費者庁は、食品の安全と放射能に関し、消費者の疑問点や不安点を説明した小冊子「食品と放射能Q&A」の改訂版を、4月27日付けで公開した。新しく設定された4つの食品区分ごとに新基準値について解説している。

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 消費者庁は、食品の安全と放射能に関し、消費者の疑問点や不安点を説明した小冊子「食品と放射能Q&A」の改訂版を、4月27日付けで公開した。

 東日本大震災に伴う原子力発電所事故により、食の安全が大きな課題となるなか、消費者庁は自治体を支援して、食品の放射性物質を消費サイドで検査し、安全を確かめる取組みなどを進めているが、「食品と放射能Q&A」は、その一環として食の安全・安心の確保と、風評被害防止を目的に作成したもの。放射能の基礎知識・人体への影響、食品の放射性物質に関する規制、さらに、野菜・米・魚など食品別に安全性について、質問に答える形式で、図解入りでわかりやすく解説している。

 改訂版では、食品中の放射性物質の新しい基準値が、4つの食品区分(飲料水、牛乳、乳児用食品、一般食品)ごとに設定されたことを受けて、飲料水(200Bq/kg→10Bq/kg)、牛乳(200Bq/kg→50Bq/kg)など、これまで暫定規制値と新基準値の比較表を示し、その根拠についても説明している。

 また、3月12日に「検査計画、出荷制限等の品目・区域の設定・解除の考え方」(原子力災害対策本部)が改正されたことを受け、厚生労働省の資料を掲載し、農産物のモニタリング検査について解説。「お米はきちんと検査されるのですか」という質問事項には、2月28日に「24年産稲の作付に関する方針」(農林水産省)が公表された旨の記載が追加された。

 水道水の安全性については、飲料水の新しい基準の設定に伴い、水道水中の放射性物質に関する新しい管理目標が定められたことを受けて、目標値を超過することが飲用不適を意味するものではなく、原因究明等の契機であるとしている点を記述した。

 その他、改訂に併せてQ&A全体の分類を整理し直している。
《編集部》

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