厚生労働省は7月19日、第2回熱中症対策に関する検討会を行い、今夏の熱中症対策の一層の強化について発表した。熱中症予防対策のリーフレットを公表するほか、7月20日~8月15日の期間中、前日の患者発生情報を同省のホームページで公表する。 熱中症患者発生情報は、医療機関から報告された患者数のうち、「都道府県別」「年齢別」「発生場所」「入院/帰宅」「重症度」に分類して発表する。 熱中症の発生は、梅雨明け後の7~8月がピークになる。熱中症を正しく理解し、予防に努めることが重要だ。リーフレットによると、熱中症は、適切な予防をすれば防ぐことができ、熱中症になった場合も、適切な応急処置により救命することができるという。 熱中症の予防には、「こまめな水分補給」と「暑さを避けること」が大切。節電を意識するあまり、エアコンを使わずにいると熱中症につながる恐れがあるので、気温や湿度の高い日には、決して無理な節電はせず、適度に扇風機やエアコンをつけよう。遮光カーテンやすだれ、打ち水といった方法も有効だ。 通気性の良い、吸湿・速乾の衣服を着用したり、保冷剤や氷、冷たいタオルなどで体を冷却したりして体調に合わせた対策が必要となる。 外出時には、日傘や帽子の着用し、こまめな休憩をとる。また、天気の良い日は昼下がりの外出はできるだけ控えること。 暑さの感じ方は人によって異なり、特に高齢者は、暑さに対する感覚機能や体の調節機能が低下しているため注意が必要。まわりが協力して、熱中症予防を呼びかけ合うことが大切という。