東京都、2013年度高校入試の検討結果を公表…得点の本人開示は継続

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分割募集について
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 東京都教育庁は8月23日、2013年度東京都立高等学校入学者選抜検討委員会報告書を公表した。「推薦選抜」や「受験機会の複雑化」「多様な入学者選抜方法」「自己PRカード」「学力検査得点の本人への開示」などについて評価や改善策が検討された。

 2012年度入学者選抜についての検証を行う中で、これまでに導入してきたさまざまな入学者選抜方法の成果と課題を明らかにし、2013年度以降の入学者選抜の改善策を検討することを目的としている。

 推薦選抜の改善について、思考力、判断力、表現力やコミュニケーション能力等を評価することとし、集団討論と個人面接を原則すべての学校で導入する。また、推薦選抜で実施した各検査の得点分布については、3月中旬までに各高校のホームページで公表することとしている。

 受検機会の複数化について、学力検査に基づく選抜の募集人員をあらかじめ分割し、2月下旬に行う分割前期募集と3月上旬に行う分割後期募集の2回に分けて選抜を実施する制度を、1998年度入学者選抜から導入した。中学校対象のアンケート結果によると、分割募集は受検機会の複数化に大きく寄与しているという肯定的な回答は「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」を合わせて68.8%であった。異なる尺度によって受検者のさまざまな力を評価できることから、引き続き実施する。

 多様な入学者選抜方法について、男女別に募集人員を定めている高校で、男女間の合格最低点における著しい格差を是正するため、募集人員の9割に相当する人員を男女別の総合成績により合格候補者として決定した後、募集人員の1割に相当する人員を男女合同の総合成績の順に合格候補者とする制度として、1998度入学者選抜から導入した。2012年度入学者選抜では42校が実施した。その42校を対象としたアンケート調査で、「男女間の合格最低点における著しい格差を是正できたという回答は「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」を合わせて90.7%であった。 男女間の合格最低点の差だけでなく他の観点からも分析し、大きな効果が認められる高等学校に限定して実施する。

 自己PRカードについて、調査書には表れない受検者の多様な個性、能力、適性、意欲、努力の成果や活動経験などについて、さまざまな観点から優れた面や長所を積極的に評価するため、2003年度入学者選抜から選抜資料として導入した。高校校長対象のアンケート結果によると、自己PRカードによって多面的に評価することができたという肯定的な回答は「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」を合わせて86.1%であった。中学校と高等学校との指導の継続性だけでなくキャリア教育の観点からも十分意義が認められることから、今後、より一層意義に沿った活用ができるようにする。

 学力検査得点の本人への開示について、中学校長対象のアンケート結果によると、公正性の観点から有効であるという肯定的な回答は「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」を合わせて95.9%であり、学力検査等得点の本人への開示は入学者選抜の透明性を担保する上で有効であると評価している。受検者及び保護者に対して入学者選抜が公平・公正に実施されていることを示すため引き続き実施する。
《工藤めぐみ》

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