【e絵本】親子でマスターABC、新たな発見も

 筆者は30歳を目前にした最近、小さなころに習った英語の「ABCの歌」を何気なく口ずさんでいて、ふと思った。いちばん最後の部分を「なうわきゃせいまいえいびーしー」と音で覚えていたが、はて、これはどういう意味なのだ?

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マスターABC!
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 筆者は30歳を目前にした最近、小さなころに習った英語の「ABCの歌」を何気なく口ずさんでいて、ふと思った。いちばん最後の部分を「なうわきゃせいまいえいびーしー」と音で覚えていたが、はて、これはどういう意味なのだ?

 その話は、いったん置いて。今回ご紹介するのは、iPhone/iPad対応アプリ「マスターABC!」。350円、スタースフィアより配信中だ。

 タイトルのとおり、「ABC」=アルファベットをマスターするのが目的のこのアプリ。スタート画面を開くと、大文字のブロック体と筆記体、小文字のブロック体と筆記体、それにアルファベットの歌を聞けるボタンなどが登場する。

 練習用として出てくる単語は、「apple」などのおなじみのものから「ladybug」「xylophone」まで。「これって英語ではこう言うのか~!」という、新たなものを発見する驚きを、存分に味わってほしい。

 子どもたちの年齢や学習の状況にもよるけれど、はじめて触れる人だから、まずは聞いて楽しむことから始めるのもポイントだろう。どのコーナーも、小さな子どもの声で吹き込まれた本場の発音付き。言葉のリズムを体全体で受け止めて、自分のものにしていくファーストステップが、軽やかに踏み出せるはずだ。

 さて、冒頭の“歌の末尾の話”だけれど。そう、しばらく考えて気づいたのだ。「あ、たぶん“Now I can say my ABC.”だ…!」と。

 物心つくかつかないかの私は、日本語とも英語とも思わず、ただ聞こえてくる音に忠実にインプットしたのだろう。筆者の幼少期英語学習は、残念ながらすぐに終わりを迎えたが、あのまま英語を流し聞く環境があれば、ひょっとして今より少しましだったかしら、と思う。

 だから、というのも何だけど、音として楽しめるうちにぜひ、英語や諸外国語に触れる機会を作ってあげてほしい。きっと、後の学習がずっと楽になる。
《てらしまちはる》

てらしまちはる

ワークショッププランナー/コラムニスト/絵本ワークショップ研究者。東京学芸大学個人研究員。2022年3月に単行本『非認知能力をはぐくむ絵本ガイド180』(秀和システム)を刊行。絵本とワークショップをライフワークとしている。アトリエ游主宰。

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