女性が理工系分野へ進出するための3つのステップ…IEEEが発表

 女性技術者・研究者を支援する国際組織WIEは、女性に技術分野でのキャリアを歩んでもらうための3つのステップを発表した。幼児期から継続的に技術や科学に接する機会を持ち、憧れの人物像を示すことが必要という。

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 女性技術者・研究者を支援する国際組織WIEは、女性に技術分野でのキャリアを歩んでもらうための3つのステップを発表した。幼児期から継続的に技術や科学に接する機会を持ち、あこがれの人物像を示すことが必要という。

 WIE(IEEE Women in Engineering)は、160か国に40万人以上の会員を擁する技術者組織「IEEE」のグループの一つ。女性が理工系分野でのキャリアを歩むための3つのステップを次のとおりに解説している。

 ステップ1:早い時期から理工系分野に接する機会を提供
親や教師が子どもたちにさまざまな技術分野についての情報を提供し、子どもたちがあこがれるような優れた女性技術者に接する機会を与えることが必要という。

 ステップ2:理工系に目標を定める
世界中の大学で、理工系を専攻する学生の男女比率に格差があり、とくに電気や機械工学といったあまり人気のない分野に目標を定めてリクルーティングを行う制度が重要としている。

 ステップ3:社会的障壁の打破
女性が理工系分野で長く仕事を続けるための最後の要素となるのが、職場での社会的障壁を打ち破ることという。在宅勤務やフレックス制などの体制を整え、仕事と生活のワークライフバランスを維持できるようになれば、技術者としてキャリアを一生続けることが女性にとってより魅力的になる。

 現在、世界で科学、技術、工学、数学の分野で働く人材のうち、女性の占める割合は約25%にすぎない。世界中で最も急速に拡大しているのが理工系の職種であることを考えれば、暮らしを大きく変える可能性を秘め、給与面でも他の業界に比べ平均で2倍近い初任給を得ることのできるこの分野には、より多くの女性が進出できるチャンスが大きく広がっているという。
《工藤めぐみ》

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