大学入試センター試験実施まで1か月となった。最後まで「あと1点」に執着し、志望校合格に1歩でも近づくために、受験生がセンター試験前日、および当日にやるべきことは何なのか? 「センター1か月前の“今”やるべきこと」に続き、東大をはじめとした難関大学や医学部受験生を1,000人以上指導し、東大家庭教師シリーズなどの著書をもつ吉永賢一氏に聞いた。−−センター試験前日にやるべきことは何ですか? 試験直前に復習すべき内容をまとめることと、それらの暗記・理解です。暗記する際には、単にインプットするだけでなく(単に読むだけでなく)、ノートやカード、書籍を「見ないで」言えるかどうか、書けるかどうかを確認してください。 試験前日の夜には、センター当日の朝、覚え直す内容を覚えます。−−試験当日には何をすればよいのでしょうか? 試験当日の朝は、暗記事項を、再度暗記し直します。そして、どうしても覚えられないことを明確にします。どうしても覚えられないことは、その科目の直前の休み時間に覚え直します。これは、丸暗記でも何でもいいので、とにかく覚えてください。 試験会場で、教材をしまう時間になったあとは、心の中で、その暗記事項を繰り返していてもいいと思います。 そして、試験が始まったら、すぐに、問題冊子の余白に書き出します。 重要なことは、問題文を読み始める前に書き出すことです。問題文を読んだりすると、記憶が混乱して、忘れてしまうことがあるからです。忘れる前に、書き出してしまえば、心も軽くなります。そして、書き出したあとは、もう忘れてもいいのです。 もし、その事項が的中した場合は、その余白を参照すればよいのです。