都立高2校の運動部で体罰、都教委調査…根絶に向け緊急対策

 東京都教育委員会は2月8日、都内の公立学校を対象に実施した体罰実態調査の結果を公表した。2校の都立高校の運動部で体罰が確認されたことが明らかになった。

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都立高等学校における体罰事故について
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 東京都教育委員会は2月8日、都内の公立学校を対象に実施した体罰実態調査の結果を公表した。2校の都立高校の運動部で体罰が確認されたことが明らかになった。

 実態調査は、大阪市立桜宮高校の体罰問題を受けて、「暴力による体罰」という部活動指導上の課題を明らかにしようと実施。都立学校と区市町村立中学校などの校長、顧問教諭(運動系・文化系)、全生徒を対象に、聞き取り調査や質問紙調査を行った。

 体罰があったのは、都立雪谷高校の野球部。外部指導員である野球部監督(40代男性)が2012年7月、ミーティングで部員5名に対して平手でほおをたたいた。2012年9月にも部員1名に対する指導で、平手でほおを5回たたき、ひざをけったという。

 都立片倉高校でも、バスケットボール部顧問の教諭(20代男性)が、2012年7月から2013年1月までの練習試合で、女子部員5名に対して、平手でほおを複数回たたいたという。

 都教委では、体罰を行った外部指導員を部活動の指導から、教諭を顧問から外すとともに、「部活動の体罰根絶に向けた緊急対策」を実施。外部委員を含めた「体罰調査委員会」の設置、スポーツ指導者や学識経験者らで構成する「部活動指導のあり方検討委員会」の設置、都内公立中学・高校などの顧問教諭に対する緊急の研修開催などを通して、体罰根絶を目指していく。
《奥山直美》

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