全国学力テスト2013の解答速報…情報整理や表現を問う出題

 国立教育政策研究所は4月24日、同日実施された全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の調査問題と正答例、解説資料をホームページに掲載した。2013年度は、きめ細かい調査として4年ぶりの全員参加となった。

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 国立教育政策研究所は4月24日、同日実施された全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の調査問題と正答例、解説資料をホームページに掲載した。2013年度は、きめ細かい調査として4年ぶりの全員参加となった。

 全国学力テストは、日本全国の小中学生の学力や学習状況を調査・分析し、教育指導の充実や学習状況の改善に役立てる目的として、2007年より小学6年生と中学3年生を対象に、文部科学省が毎年4月に実施している。

 2013年度は、きめ細かい調査として4年ぶりの全員参加となった。教科に関する調査では、国語と算数・数学について「知識」と「活用」の2種類が出題。学力の改善状況を確認するため、過去に正答率が低かった分野が多く出題された。本体調査に加え、国公私立の小中学校460校を抽出して「経年変化分析調査」と、国公立の小中学校844校を抽出して「保護者に対する調査」を行う。保護者に対する調査により、家庭状況と児童生徒の学力の関係を分析するという。

 小学校国語では、「広告を読んで特徴を捉える」「目的や意図に応じてリーフレットを編集する」といった編集の仕方を問う問題や、甲子園開会式での選手宣誓を題材に「スピーチの表現を工夫することができるか」をみる問題など、実社会に即した出題もあった。

 小学校算数では、遊園地へ行く計画を題材に、「情報を分類・整理することや、表・グラフなどを用いて表現できるか」や、なでしこジャパンを題材に、「示された情報を解釈し、筋道を立てて考え、表現することができるか」をみる問題など、身近な話題に基づいた問題が出題された。

 中学校国語では、新聞と世論調査を参考に自分の考えを説明する問題など、数学では、黄金比について資料から傾向を読み取って数学的に説明する問題などが出題された。

 近年、インターネットが普及したことにより、個人が容易に情報発信し、多くの情報が溢れる社会にあり、情報を整理することや自分の考えを論理的に表現できるかを問う出題が多くみられた。
《工藤めぐみ》

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