主に大学の授業や講義について学生からの意見やアンケートなどによる評価を授業改善に役立てるというFD(Faculty Development)活動。このFD用の授業モニタリングやアンケートツールを電子黒板に応用して新しい授業を展開するという展示がNEEで行われていた。 このシステムはPF-NOTEといい、開発したのはフォトロンという会社。システム構成は、PF-NOTEのソフトウェアがインストールされた専用PC一式とクリッカーと呼ばれる小型の端末。必要に応じて録画機材を使用する。 クリッカーはテレビのリモコンのような形をしており、生徒がアンケートや質問の回答を行うときに利用する。PF-NOTEでは選択肢は10まで可能であり、同時に1,000台までのクリッカーと通信できるという。また、クリッカーの回答は、その場でグラフ表示をすることも可能。教師用のクリッカーは機器のリモコン操作もできる。 フォトロン営業部の桑原毅氏によると、PF-NOTEはFD活動のシステムをベースに、電子黒板としての機能を追加すれば、授業をしながらe-ラーニングやそのほかの教育コンテンツを作成するシステムができるのではないか、という目的で開発されたという。しかし、実際に販売を始めると、録画、オーサリング機能、クリッカーによる生徒とのインタラクションの組み合わせによって、FD活動、セミナーやプレゼン、電子黒板授業、教材作成、生徒のプレゼンや実習、さらには就職面接のトレーニングと、応用分野が思った以上に広がっているそうだ。 同社では、iPhoneなどモバイル端末をクリッカーとして利用できるバージョン(PF-NOTEv3)のリリースを秋に予定している。
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