第一志望入社は5割 「とりあえず内定」の傾向強まる…新入社員意識調査

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第一志望に入社した割合の推移、かっこ内は四年制大卒
  • 第一志望に入社した割合の推移、かっこ内は四年制大卒
  • 「人並み」か「人並み以上」かの経年変化
  • 仕事中心か生活中心かの経年変化
  • 「定年まで働きたい」か「状況次第」かの経年変化
 第一志望の会社に入社した新入社員は昨年度より減少して5割にとどまり、自らの志望より内定を得ることを優先する傾向にあることが、2013年度の新入社員を対象に実施した「働くことの意識調査」の結果から明らかになった。

 調査は、日本生産性本部の「職業のあり方研究会」と日本経済青年協議会が、1969年度から毎年実施している。

 「第一志望の会社に入れた」という回答は52.0%。四年制大卒だけで見るとさらに下がり、46.3%だった。昨年度の60.9%、四年制大卒57.3%から大きく減少。調査項目に入った2009年度以来最低の結果となった。厚労省や文科省による「大学卒業予定者の就職内定状況調査」では、4月1日現在の大卒者の内定率は93.9%で、昨年の93.6%からわずかに好転していることから、調査では「厳しい就職状況の中で、内定を得ることを重視する傾向が強まっているものと思われる」と分析している。

 「人並み以上に働きたい」という新入社員は、2008年度から増加傾向が続いていたが、今年度は42.7%と、昨年度の47.7%から減少に転じた。一方、2008年度から減少傾向にあった「人並みで十分」という回答は、今年度は49.1%で、昨年度の45.1%から増加。「仕事中心か(私)生活中心か」という問いでも、「仕事中心」という回答が10.3%と、昨年度の9.7%から微増したのに対し、「生活中心」は8.7%と、昨年度の6.6%から2.1ポイント上昇。氷河期型の仕事を優先する意識が、今年度はやや後退した。

 「定年まで働きたい」という回答は、2011年度に33.5%と急増し、昨年度は34.3%と過去最高を記録したが、今年度は30.8%とやや減少。「状況次第でかわる」という回答は33.1%と、昨年度の31.4%から増加。「状況次第でかわる」が、「定年まで働きたい」を上回った。調査では、「内定を得ることを重視して志望を後退させたことが『定年まで』と回答しにくくさせていると思われる」と指摘している。
《奥山直美》

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