文部科学省は7月1日、学校給食における指導の徹底について各都道府県の教育委員会や私立学校、国立の附属学校などに通知した。 6月27日に札幌市立小学校で、特別支援学級に在籍する2年生児童が、学校給食のプラムの種をのどにつまらせて窒息、死亡した事故を受けての対応。 通知では、2010年3月改訂の「食に関する指導の手引」で示す給食時の安全に配慮した食事指導の在り方や窒息への対処方法、2012年7月付けの「障害のある幼児児童生徒の給食その他の摂食を伴う指導に当たっての安全確保の徹底について」で示す給食指導における留意点を参考に指導の徹底に努めるよう要請している。 このうち、「障害のある幼児児童生徒の給食―」では、食物の誤嚥(えん)は重大事故につながる可能性があるとした上で、幼児・児童・生徒が安全に食べることができる大きさ、かたさ、とろみ、食材の選定などに留意することや、個々の食べる機能に応じて食事援助の仕方を工夫することなどが盛り込まれている。