「子どもの将来のための備え」1か月あたり平均21,842円支出

 「子どもの将来のための備え」は、1か月あたり平均21,842円支出しており、子どもの独立までにかかる教育費を把握している親と把握していない親とで約2.5倍の差がみられることが、ソニー生命保険の「子どもの将来と教育費に関する調査」より明らかになった。

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子どもの夏休みの過ごし方
  • 子どもの夏休みの過ごし方
  • 夏休みにどんな体験学習に取り組ませるか
  • 子どもの将来の進路
  • 子どもへの経済的な支援
  • 子どもの教育費
  • 子どもの将来のための備えとして支出している平均額
 「子どもの将来のための備え」は、1か月あたり平均21,842円支出しており、子どもの独立までにかかる教育費を把握している親と把握していない親とで約2.5倍の差がみられることが、ソニー生命保険の「子どもの将来と教育費に関する調査」より明らかになった。

 同調査は、小中学生の子どもを持つ20歳~59歳の男女に対し、「子どもの将来と教育費に関する調査」をモバイルリサーチ(携帯電話によるインターネットリサーチ)で実施し、1,000名の有効サンプルを集計したもの。調査期間は、2013年7月30日~8月2日の4日間。

 子どもの夏休みの過ごし方に聞いたところ、「夏休みの過ごし方は子どもの将来に影響を及ぼすと思う」の項目に「そう思う」と回答した割合は72.2%となった。また、「普段以上に子どもと会話をしようと思う」と回答した割合は84.3%、会話などのコミュニケーションを通じて、夏休みに「家族の絆を深めたい」88.2%となった。

 夏休みにどんな体験学習に取り組ませるか(取り組ませたか)聞いたところ、もっとも人気があったのは「自然活動体験(キャンプなど)」で27.1%、次いで「工作・ものづくり体験」24.8%、「料理・お菓子づくり体験」23.5%が続いた。

 子どもの将来に関する親の希望を聞いたところ、「職業選択」について、「親の思いを汲んでほしい」が7.5%であるのに対し、「子ども自身で決めて欲しい」が92.5%となった。「職業」については「安定した仕事について欲しい」28.6%に対し「やりたい仕事を追求して欲しい」71.4%。「学歴」については「高学歴を望む」35.3%に対し「学歴は気にしない」64.7%であった。このことから、子どもの自主性を尊重し、子ども自身の意思で将来の進路を決めて欲しいと考えている親が多数派であることがわかる。

 子どもの将来に関する支援について、実際にどの段階まで経済的な支援を考えているのかを聞いた項目では、「大学卒業までは金銭支援するつもり」74.1%、「子どもがスポーツ・芸術などの分野でプロを目指す場合、金銭支援するつもり」68.5%、「子どもが留学を希望したら、金銭支援するつもり」56.5%となった。子どもがどんな進路を選んでも金銭支援をしたいとする意見が多数派となっている。

 子どもの教育費について、「子どもの独立までにどのくらいの教育費がかかるか把握している」51.5%、「把握していない」48.5%と、半数近くの親がどのくらいの教育費がかかるか把握していない。また、実際に「子どもの将来のための備え」として支出している金額を聞いたところ、ひと月あたりの平均支出額は21,842円で、内訳は「学資保険」に平均6,364円、「教育費のための積立金」に平均15,478円となった。

 「子どもの将来のための備え」について、子どもの独立までにかかる教育費を把握している親と把握していない親とでどの程度差があるか比較すると、把握している親ではひと月平均30,712円支出しているのに対し、把握していない親では12,422円と、約2.5倍の差がみられた。
《工藤めぐみ》

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