大学生の女子比率は年々増加、リケジョも微増傾向…大和総研

 「リケジョ」と呼ばれる工学系の女子学生が、微増傾向にあることが、大和総研の調査レポートからわかった。大学生に占める女子学生の割合が年々増加傾向にある中、女子比率の低い工学でも学年が下がるほど女子学生数が増える傾向にあった。

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男女別学生数と女子学生比率の推移
  • 男女別学生数と女子学生比率の推移
  • 専攻分野別の女子学生比率と学年別女子学生数
 「リケジョ」と呼ばれる工学系の女子学生が、微増傾向にあることが、大和総研の調査レポートからわかった。大学生に占める女子学生の割合が年々増加傾向にある中、女子比率の低い工学でも学年が下がるほど女子学生数が増える傾向にあった。

 調査は、文部科学省の平成25年度学校基本調査から、男女別学生数の動向を検討してまとめた。

 大学の学部と大学院に在籍する男女別の学生数では、男子学生が平成7年度ごろから横ばい状態となり、平成13年度以降は平成17年度と22年度を除いて減少が続いているのに対し、女子学生は平成元年度からほぼ連続して増加している。これに伴い、学生全体に占める女子学生比率も増加傾向にあり、平成25年度は前年度から0.5%増の42.4%となっている。平成元年度と平成25年度との学生数の比較では、男子の1.1倍に対し、女子は6.0倍にまで増えている。大学院でも、女子学生比率は平成元年度の15.3%から平成25年度は30.7%へ倍増している。

 専攻分野別の女子学生比率では、人文科学(65.8%)、薬学(57.0%)、教育(59.1%)で高かった一方、農学(43.6%)、医・歯学(33.7%)、理学(26.2%)、工学(12.3%)で低く、専攻分野による偏りがみられた。学年ごとの女子学生数でも、人文科学、社会科学が6万人から7万5,000人程度の大きな規模だった一方、工学は1万人強の低い水準にとどまった。ただ、工学の年次ごとの女子学生数をみた場合、4年次の1万1,000人程度から、1年次は1万2,000人程度まで学年が下がるほど学生数が増えており、低水準ながらもわずかずつ増加傾向にあることもわかった。

 調査レポートでは、科学技術振興機構による「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」など、理系の女子学生を増やす取組みの効果を指摘。「より一層、理系女子を増やす方策が進められ、科学技術分野における女性研究者の増加につながることが期待される」としている。
《奥山直美》

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