【高校受験2014】制度変更から3年、埼玉県公立高校入試の特徴と対策を聞く…スクール21

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スクール21、入試情報センター所長の宮川由三氏
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 埼玉県の公立高校入試は、従来前期と後期に分けて行われていたが、これが1回に変更され、2014年で3年目となる。変更にともない、2012年と2013年は、慎重に受検校を選定する動きが増え、各校の倍率に影響した。入試制度変更から3年目となる2014年入試の傾向や対策を、スクール21 入試情報センター所長の宮川由三氏に聞いた。

--2012年の入試制度により学力検査が1回になりました。制度の変更は、入試対策にどのような影響を与えましたか。

 前期・後期の入試が廃止されたことにより生徒の負担は減ったと思っています。地域によって割合は多少異なりますが、これまでは前期で約8割の生徒が入試に合格し、残りの2割の生徒が後期を受検するという状態でした。40人規模のクラスですと、数名だけが受かっていない状態が数週間続くのは、生徒にとって非常に酷だったのではないかと感じています。

 各学校の入学者の学力に関しては、制度変更の影響は限定的で、前期・後期に分かれていたときと同様の学力の生徒が合格している傾向にあります。そのため、制度変更にともなう新たな入試対策は必要ないと考えています。

--過去の学力検査の平均点を見ると、特に数学の点数が低い傾向にあるようですが、理由を教えてください。

 数学の平均点は、ほかの教科に比べ、低い傾向にあります。問題が年々難しくなっているわけではないのですが、高度な思考力が必要とされる問題がいくつか用意されているのが特徴です。また、問題の答え方が工夫されたり、配点が変更されたりと、教科書の問題への対応だけで点がとれる部分は限られています。

 ただ、平均点がほかの教科に比べて低いということから、問題の難易度が下げられることはないでしょう。平均点が低い数学を重点的に勉強することもひとつの入試対策方法ですが、各科目バランスよく点をとれるよう勉強することをお勧めします。

--浦和、大宮、浦和第一女子などの難関公立校に向けた対策について教えてください

 生徒個人の能力によって伸ばせる部分は異なるのですが、対策としては確実に点をとるべき問題と、点をとると差がつく問題に対する対策は行っています。問題によって配点が異なるので、点をとるべき問題に関してはケアレスミスをなくし確実に点をとること。そして、配点数が大きい応用問題に注力することで点数を伸ばすこと。この2点が難関校を目指すための対策ではないでしょうか。

--受検者、受検者の保護者にメッセージをお願いします

 まず、入試制度が変わっても、生徒に求められる根本的な学力は変わりませんので、制度の変更に対して心配する必要はありません。受検する生徒はみなさん同じ状況ですので、制度の変更を理由にナーバスになるよりは、当日自分の力を出せるよう集中してほしいですね。

 次に、かつて学んだことを忘れている可能性があるということを知ることが大切です。模試、定期テスト、会場テストなどを見直し、そのときに解けなかった問題はもちろん、解けた問題も見直す必要があります。特に定期テストなどは、テスト直前の詰め込み学習で点をとる生徒も多いため、正解した問題も見直す必要があります。この点においては、過去の問題の見直し方など、保護者のサポートが必要な部分だと思います。

 また、試験当日は、通常の生活より1~2時間早く起きる必要があります。入試開始時間に合わせた生活を1週間ほど前からできればよいのではないでしょうか。

--ありがとうございました。
《湯浅大資》

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