見通し・振り返り学習を行った学校ほど全国学力テストが好成績

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授業の冒頭で目標を示す活動と記述式問題の平均正答率の関係(中学校)
  • 授業の冒頭で目標を示す活動と記述式問題の平均正答率の関係(中学校)
  • 学校と児童生徒の意識の差
  • 経年変化分析調査
 国立教育政策研究所は12月25日、平成25年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の「クロス集計結果」と「経年変化分析調査の実施報告」を公表した。見通し・振り返り学習活動や言語活動を積極的に行った学校ほど記述式問題の成績が良いことが明らかになった。

 全国学力テストは、日本全国の小中学生の学力や学習状況を調査・分析し、教育指導の充実や学習状況の改善に役立てる目的で、平成19年より小学6年生と中学3年生を対象として毎年4月に実施されている。平成25年度は、「教科に関する調査」と「生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査」の大きく2つについて全数調査を実施した。

 クロス集計では、教科に関する調査と質問紙調査を組み合わせて集計を行い、学校の指導状況と学力の関係を分析した。分析の結果、「授業の冒頭で目標を示す活動」「授業の最後に学習したことを振り返る活動」「学級やグループで話し合う活動」を積極的に行った学校ほど教科の平均正答率が高く、特に活用に関して問うB問題の記述式問題の成績が良かった。

 しかし、学校がこれらの見通し・振り返り学習活動や言語活動を行っていると考えていても、そのように受け取っていない児童生徒が一定割合存在し、意識の差がみられた。特に中学校で多く、振り返り学習活動をよく行った学校の生徒のうち、否定的な回答をしたのは43%にのぼる。

 指導と学習習慣の関係については、テストの間違いを振り返って学習するなど「学習方法に関する指導」や、家庭での学習方法について具体例を挙げながら教えるなど「家庭学習に関する指導」「総合的な学習の時間における探究活動」を行った学校ほど子どもの家庭学習習慣が身に付いている傾向がみられた。

 経年変化分析調査は、同一問題で経年の変化を把握・分析し、今後の教育施策の検証・改善に役立てるために実施された。平成25年度は1回目の調査となった。
《工藤めぐみ》

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