神奈川県公立高等学校の入学者選抜が開始された。神奈川県内で多数の塾を展開する湘南ゼミナールの協力を得て、2月14日に実施された学力検査より「英語」の講評を速報する。◆<英語>講評(湘南ゼミナール提供) 昨年度入試の問5にあたる問題が2つに分かれ大問が1つ増え、問9までの構成となった。難易度において高いとされた昨年の入試問題からは、若干易化した。また、例年通りの出題形式が多く、大きな混乱はなかった。 新しい形式の出題は、問6の英作文である。提示された絵の様子を英文にする記述力が求められたが、絵から状況を把握できたとしても、その状況を英語で表現できないことに苦しむ受験生が多くいたと予想される。この問題は得点に差がつく問題であった。 問7の対話文読解では、下線部が表す内容に合うものを、選択肢6つの中から2つ選ぶ問題が出題された。選択肢の中から複数の解答を選ぶものは近年の神奈川県では見られなかった形式の問題であった。しっかりと読み込めば答えにたどり着ける問題ではあるが、速読力が問われるものであった。 全体を通して、総合的な文法力、情報を処理する力、速読力が得点差に大きく関わったと思われる。今後は、神奈川県の過去の問題に縛られず、他の都道府県の問題を広く解き、あらゆる出題形式に対応できるような学習方法が必要になる。 問題と正答については、現在、東京新聞「2014年首都圏公立高校入試」サイトにて閲覧することができる。