子どもの発達段階に合わせた教材を、進研ゼミ小学講座の新タブレット講座

教育ICT 学校・塾・予備校

教育事業本部小学生事業部の上田朗子氏と荻原恵理氏
  • 教育事業本部小学生事業部の上田朗子氏と荻原恵理氏
  • インタビューに答える上田朗子編集長
  • インタビューに答える荻原恵理編集長
  • チャレンジタッチのタブレット
 赤ペン先生で知られるベネッセの「進研ゼミ小学講座」は、2014年4月から専用のタブレットで学ぶ「チャレンジタッチ」をスタートする。従来の紙の教材を使用した「チャレンジ」も継続し、入会時にどちらかを選ぶことができるという。

 通信教育で30年の歴史を持つベネッセならではの教材の特徴やねらい、開発担当者が教材に向ける想いなどを教育事業本部小学生事業部の上田朗子編集長と荻原恵理編集長に聞いた。

--最初に、チャレンジタッチの開発のきっかけを教えてください。

荻原氏:まず、私たちは、学習者である子どもたちとの接点を増やすには、どのような教材を提供すべきかということを常に考えて、これまで試行錯誤を重ねてきました。

 紙の教材では、赤ペン先生の添削を通じてしか、子どもたちの様子を知る術がありませんでした。それがデジタル端末を利用することで、ネットを介して子どもたちがいつどこでどのように学習をしているのか、どこでつまずいているのか、学習状況を細かく把握した上で一人ひとりに合った指導をすることができるようになったのです。

 また、教材の内容は異なるのですが、2013年4月にタブレット端末の導入を先行スタートした中1講座では、受講生全体の6割がタブレット講座を選択し、「よりわかりやすくなった」、「学習習慣が身についた」などの好評を得ていたことも、小学講座での導入の後押しとなりました。

--中学講座や高校講座でもタブレット端末の本格的な導入が既に発表されていますが、中高講座とは異なり、小学講座では従来の「チャレンジ」も併用して提供するようですね。

上田氏:はい、自分で教材を読んで、書いて学習するほうが合っているお子さんもいれば、目や耳から入る情報から学ぶほうが合っているお子さんもいます。大切なのは、どちらを選ぶのであれ、子どもたちが楽しく学び、勉強が好きになること。子どもそれぞれに合った学習方法を選択していただきたいという思いから、従来の「チャレンジ」と専用タブレットを活用した「チャレンジタッチ」両方を提供していきます。

 また、チャレンジタッチはタブレットを活用した講座ですが、紙でのお届けが適している赤ペン先生の問題、実力判断テスト、漢字ポスターなどは従来通りご提供します。紙の添削課題をお届けすることで、タブレットだけでは学習しづらい「書く力」を身につけることが目的です。

荻原氏:紙の教材にもデジタル教材にも、それぞれのよさがあります。デジタル教材は、視覚・聴覚でわかりやすく学べる点が優れていますが、たくさんの漢字を一覧したいというときには、大きな紙のポスターで見せたほうがいいというように、デジタル・紙それぞれのよさをうまく使い分けることが必要なのです。

--「チャレンジタッチ」の利点は何でしょうか。

上田氏:ひとつは、タブレット1台でほぼすべての学習が完結できる点です。低学年では国語と算数、中高学年では、国算理社英の教材がバックナンバーも含めてすべてタブレットに入っています。机の上に置くのはタブレットだけなので、散らからなくていいと、保護者の方にも好評をいただいています。

 2つ目は、問題の答え合わせがその場でできることです。間違っても、その場ですぐに解説を確認できるため、記憶に残りやすく、理解が深まります。これまでは、問題をすべて解いてから保護者が丸付けをし解説する、または赤ペン先生に回答を送り後日解答を見るという学習でした。回答直後に正解を確認できることで、間違った箇所をより意識する学習環境を整えることができると思います。

 3つ目は、問題を間違えたときに、間違い方に応じた解説が表示されたり、間違えた問題だけを集めた復習問題が出題されたりと、一人ひとりの進度や理解度に合わせて学習を勧めることができるということです。

 デジタル教材というと、反復型のドリルや穴埋め問題をイメージされるかもしれませんが、チャレンジの教材は、学習過程において子どもに考えさせ、画面をタッチしながら確かめさせる場面を多く用意しています。理科では、動画で実験や観察も体験でき、理科の事象を丸暗記ではなく目で見て理解することができるのです。

 タブレットを通じて、授業そのものを家庭に持ち込むことができるのがタブレットの利点ではないでしょうか。
《石井栄子》

【注目の記事】

編集部おすすめの記事

特集

page top

旬の教育・子育て情報をお届け!(×をクリックで閉じます)