【高校受験2014】北海道公立高校入試<社会>講評…やや難化

 北海道立高等学校入学者選抜学力検査が、3月5日(水)に実施された。最終出願状況によると、全日制普通科は札幌市内が1.3倍、石狩学区が1.1倍、上川学区が1.0倍などとなった。

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 北海道立高等学校入学者選抜学力検査が、3月5日(水)に実施された。最終出願状況によると、全日制普通科は札幌市内が1.3倍、石狩学区が1.1倍、上川学区が1.0倍などとなった。

 進学会グループの北大学力増進会の協力を得て、学力検査の「社会」の講評を速報する。この他の問題についても同様に掲載する。

◆<社会>講評(北大学力増進会 提供)

 昨年度から大問4題(3分野の小問集合・地理・歴史・公民各1題)の出題形式になったが、今年度もこの形式が踏襲された。3分野間の配点は、地理・歴史・公民各20点と均等である。

 1の小問集合は、各分野から基本的な語句解答の設問が多く出題された。北海道の歴史に関する内容(シャクシャイン)も出題された。また、小問集合で昨年度は出題されなかった歴史の並べかえ問題が、今年度は3問出題された。

 2~4は各分野の総合問題であり、資料の読解・考察等がまんべんなく出題された。やや手のかかる問題が多い印象を受ける。

 2(歴史分野)では、歴史上のできごとが起こった場所を地図上から選ぶ問題が毎年出題されており、今年は問4で日清戦争の条約の締結地(下関)が問われた。また、北海道教育委員会からは北方領土に関する設問を出題すると事前に公表しており、問5で択捉島を解答する設問が出題された。

 3(公民分野)では、問3の労働基準法での間違いのある文を選んで正しい語句に直す、問6の環境問題関連の法律制定順の並べかえが難解であった。

 4(地理分野)では、問3・5の資料の読解問題、問4の航空機の所要時間と時差から到着時刻を求める問題がやや難解であった。

 文章で解答する問題が各分野から1題の計3題出題されたが、2問1の律令の内容を説明する問題は難解であった。

 小問集合がやさしくなった反面、各分野からの問題がやや難しくなり、難易度は昨年度よりやや高くなると思われる。基礎的な学力を求める1(小問集合)で、確実に得点することが合否の鍵である。また、資料から諸事象を適切に読み取る力だけではなく、その資料を活用する力も試されている。

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 社会(PDF) : 問題 解答 (北海道教育委員会 提供)

 このレポートは2014年3月6日(入試翌日)に速報として北大学力増進会により作成されたもの。
《工藤めぐみ》

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