【中学受験塾】四谷大塚:問題集の目利、親の関わりなどハードルと解決策

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四谷大塚
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 新年度がスタートし、塾での学習も本格化してくる時期。うまくペースをつかめればよいが、乗り遅れると取り戻すのが難しくなる。開成や桜蔭でサピックスにつぐ合格者を出した四谷大塚の3つのハードルと解決策について、中学受験情報局「かしこい塾の使い方」に聞いた。

 四谷大塚の3つのハードルは、「多種類の問題集に目利きが必要」「その週の学習が、日曜テストまでに間に合わない」「親が関わることが前提」。

・多種類の問題集に目利きが必要

 まず、一口に四谷大塚といっても、平日教室、日曜教室、自宅学習、準拠塾、YTネット、とその受験への取り組み方は多種多様。

 準拠塾に通われている場合は、志望校や学力に応じて適切な教材が使われているのかどうかに特に注意を払う必要がある。

 計算一行問題集・サブノート・予習シリーズ基本編・予習シリーズ標準編・アルファ・演習問題集など多種類の問題集からどれをメインとして使っていくかの目利きがその塾の力量となる。

 もちろん自宅学習という選択もあるが、その際はさらに使用する教材を絞り込まなければ、どこからどう手を付けて良いのかわからなくなってしまうこともある。

 また、算数の予習シリーズも良くできたテキストだが、「比の問題」と「立体図形に関する問題」の質と量が不足している。ステップアップ演習(東京出版)等で補強していくとよいだろう。

 理科と社会の予習シリーズは、受験参考書として最高といえる。写真が多く、子どもの視覚に訴える要素が多いのが特徴だ。説明の文章をしっかりと読み、写真や図も注意深く見ていくという勉強をさせていただきたい。

 ただ、理科においては、計算単元の問題数が不足している。「力学(てこ・輪軸・滑車・バネ・浮力)」もだが、もっと不足しているのは「化学(気体の発生・中和)」。こちらも他の問題集で補填していく必要があるだろう。

 となってくると、どうしても目利きが重要になる。準拠塾の場合は、担当の先生方にしっかりと学習方法に関して質問しておかれることをお勧めしたい。

・その週の学習が、日曜テストまでに間に合わない

 問題集についての内容が続くが、いろいろな学力の生徒に対応するために、本当に多種類の問題集がある。しかもそれぞれの問題集に必要なレベルの良問がそろっているが、どの問題集のどの部分をやっていけばよいのかの判断が一番難しい。

 場合によっては、もっとコンパクトにまとまっている四谷以外の問題集を利用する必要も出てくる。お子さんにとって、易しすぎる問題や難しすぎる問題を省いていくことが大切だ。そうでなければ、いろいろな問題集をすべてやろうとして、自滅してしまうことになりかねない。

 四谷大塚の授業は事前予習→授業→復習→確認のサイクルで進む。

 具体的には、事前学習で予習シリーズを使い予習→授業を聞いて理解を深める。その後、家庭で問題演習による復習→週末テストという流れになる。

 そして5週に1度、総合確認のためのテストを行い、既習事項に再度取り組むことによって、学習内容を確実な定着を狙うカリキュラムになる。

 このサイクルのうち、事前学習が曲者で、なかなか上手く家庭での事前学習が進まず、むしろ授業後の復習に手間取って予習ができない、当然授業内容もいまひとつわからず復習にさらに手間取り、テストに間に合わない、といった声をよく聞く。

・親が関わることが前提

 四谷大塚のカリキュラムは、予習シリーズは新しくなったが、受験を考えると他塾に比べて少し甘いところがある。そのうえ、「予習シリーズ」という名前からもわかるが、親が関わることを前提にしているので自学自習のうえでのテストが基本となる。

 四谷大塚の日曜テストは、模擬テストと位置づけてほしい。日曜テストに出席して、短時間の解説授業を受けることで成績の伸びを期待するわけにはいかない。

 このテストに向けての学習をお母さんが教える場合は、お子さんが混乱しないように、ご自身がしっかり勉強されたうえでフォローされる必要がある。

 お子さんが小学校に行っている間にお母さんが予習をして、お子さんに教えられたお話を何人からも伺ったが、うまくいった例は多くない。中には小学校の先生をされている方もいたが、成功例はせいぜい20%程度。自分の子には、なかなか冷静に教えることができないもの。

 しかしそのシステム上親が関わることがほぼ必須条件であることは、頭においておく必要がある。

・解決策

 四谷大塚で使用するテキストは、
・「予習シリーズ」(全学年)
・「演習問題集」(4年・5年)
・「実力完成問題集」(6年)
・「応用力完成問題集」(6年)「応用演習問題集」(4年・5年)
・「基礎力完成問題集」(6年)「基本遠州問題集」(4年・5年)
・「予習シリーズ 計算」(全学年)
・「予習シリーズ 漢字とことば」(全学年)
・「四科のまとめ」(6年)
・「入試実戦問題集」
など。

 数回の授業ごとに「総合回」というのがあり、ここで復習の機会があるが、改定によって早まった進度などにより、1回1回の内容をその回ごとに完全に理解しておくことが必要になる。

 算数・国語では、改定によって類題や演習問題が増えた点は長所といえよう。たくさん練習することで、定着が図れるのが長所だが、1週間でやらなければならないことが増えたとも言えるわけで、内容の取捨選択を行う必要がある。

 理科・社会に関しては、算数・国語に比べると問題量などが大きく変わったということはないが、単元の配列が変わっている。特に理科は、予習シリーズ単体では演習問題が少ないので、選択補助教材の「実力完成問題集」など副教材が必要になる。
《編集部》

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