東京都教育委員会は4月10日、体罰根絶映像資料としてDVDを作成したと発表した。どのような行為が体罰にあたるのか、体罰根絶のための行動などを視覚的に確認できる。DVDは都内全公立学校と全区市町村教育委員会などに計2,400部配布する。 DVDは、平成26年1月に策定した「体罰根絶に向けた総合的な対策」に基づいて作成された。教員・保護者用と生徒用（中学・高等学校編）、児童用（小学校高学年編）に分け、どのような行為が体罰で、どのような行為が体罰でないのか、具体的な例をもとに視覚的に確認して共通認識を深められる。 学校での活用方法について、教員・保護者用は、教員を対象に年度初めや7月の体罰防止月間の校内研修、部活動顧問会議などで活用する。また、保護者や地域の関係者に対して、保護者会や学校運営連絡協議会などの機会で活用する。児童・生徒用は、体罰の実態調査を行う際、事前に全校集会や学年集会などで児童・生徒に視聴させ、体罰への正しい認識をもたせた上で質問紙調査を実施するとしている。 なお、DVDは都内全公立学校と全区市町村教育委員会に配布するほか、都庁第一本庁舎3階にある都民情報ルームで都内在住・在勤・在学の方を対象に閲覧・貸出を行っている。
