◆メディアコミュニケーション学科(リニューアル)~学び・創る・伝える メディアコミュニケーション学科は、Web、雑誌、映像、音楽を中心とした制作活動を通じて表現力、発信力をつけることを目指す。2015年度のリニューアルではカリキュラムが変更され、「メディア力」をつけるため、「学び」「創る」「伝える」という3つのキーコンセプトを立てて、コースや授業を構成していくという。 このように語るのは、同学科の加藤亮介先生だ。加藤先生自身も放送局で業務経験があり、学科全体でもかなり実践的な授業を行っている。また、Webサイト・SNSを活用し、さまざまなコンテンツの発信を行うなど、新しいメディアも積極的に取り入れている。 その中のひとつに、学校の広報コンテンツとして「MCLIP(エムクリップ)」というストリーミング動画番組がある。加藤先生は、この活動を指導しているが、企画や制作はほとんど学生たちに任せているそうだ。MCLIPは授業でも部活動でもないが、学校を広報するという正式なミッションもあるため、一定の予算をつけて運営されている。そのため結果についても一定の責任が発生する。なお、オープンキャンパスの際にはMCLIPがUstreamでライブ配信され、新入生の認知も高いのだという。 また、6月25日に開催された「第23回 3D&バーチャル リアリティ展」に、企業との産学共同によるVR(バーチャルリアリティ)コンテンツを出展するなど、産学連携の取組みも行っている。 インターンシッププログラムも充実しており、卒業生は、放送局、制作プロダクション、出版社、Webデザイナーなど、授業を生かせる業界に多く就職している。◆生活情報学科(リニューアル)~就職に直結する実践的授業 生活情報学科については、新行内康慈先生が説明してくれた。リニューアルされる生活情報学科は、会社の仕組みやお金の流れなどビジネス全般を学ぶビジネスコースと、SE(システムエンジニア)をはじめとするIT職を目指しコンピュータを専門的に学ぶ情報コースにカリキュラムを分けて、取得スキルの切り分けを明確にするそうだ。 どちらのコースも教員に実務経験者が多く、実践的な授業であることはもちろん、実用的な資格の取得をサポートしている。ビジネスコースでは、日商簿記検定(3級以上合格者は年間で30名以上)、国際会計検定、フィナンシャル・プランニング技能士、秘書検定などの実績がある。情報コースでは、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)、ITパスポート試験、基本情報技術者試験、医療事務、ウェブデザイン実務士などを目指すことができる。 これらの資格は就職してから取得を目指す人も多い実践的なものばかりだが、在学中に取得できるということで、就職率にもよい影響を与えているようだ。学生が就職する業種も、金融、製造、流通、サービスと多岐にわたり、IT関連では大手SIer、ソフトウェアベンダー、Webコンテンツ制作会社、ゲーム制作会社が名を連ねている。卒業生は、SE、プログラマー、デザイナーとして数多くの現場で活躍しているそうだ。 新行内先生によれば、一般に女子のほうが就職に対する意識が高く、1年生のときから就職を意識した相談をされることもあるという。 また、オープンキャンパスでは体験講座を各回2つのテーマで実施。ホームページを作ったり、フォトムービーを作ったり、新聞や商品企画に挑戦したりと、アウトプットを明確にしたものが多く、参加する高校生に人気だという。 以上のように、十文字学園女子大学では、どの学科も社会でのスキルや女性のキャリアを考えたカリキュラムが組まれている。ブランドだけで就職やキャリアアップが難しいこの時代に、教員、保育士、栄養士からビジネスのプランナー、デザイナー、システムエンジニアまで、卒業後のキャリアが広がっているのは、同大学のアドバンテージではないだろうか。 十文字学園女子大学では、下記の日程でオープンキャンパスを実施する予定だ。また複数回の入試説明会も予定されている。詳細は大学ホームページで確認できる。7月20日(日)・7月27日(日)8月10日(日)・8月24日(日)9月23日(火)10月19日(日)11月9日(日)12月7日(土)