2014年の大学ランキングまとめ、世界が評価する日本の大学

 主要大学ランキングのひとつであるタイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)の世界大学ランキングでは、カリフォルニア工科大学が3年連続の1位。10位以内の大学はすべて米国または英国の大学となった。

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 世界大学ランキングは、さまざまな教育・調査機関が独自の指標で毎年発表する大学評価。進学先を検討している生徒にとってはひとつの選定材料となり、大学側にとっては世界水準で自らを評価する機会となっている。既に発表されている2014年のランキングをまとめた。

 主要大学ランキングのひとつであるタイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)の世界大学ランキングは、教育の質、国際性、産学連携による収入、研究の質、論文被引用数の5項目で大学を評価。カリフォルニア工科大学が3年連続の1位。10位以内の大学はすべて米国または英国の大学となった。

 アジアでもっとも評価の高かった東京大学は23位、2年連続で順位を上げた。そのほか、京都大学が52位、東京工業大学が125位、大阪大学が144位、東北大学が150位だった。

 同じく主要大学ランキングのひとつとされるクアクアレリ・シモンズ(QS)のランキングは、学者の評価、企業の評価、在籍教授の出版論文数と被引用数、教員と生徒の比率および国際性を指標としている。マサチューセッツ工科大学(MIT)が2年連続の1位となり、その後ハーバード大学、ケンブリッジ大学、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)が続き、トップ10はすべて米国または英国の大学だった。

 アジアで見ると、シンガポール国立大学が24位ともっとも高く、26位の香港大学、32位の東大が続いた。そのほか、国内の大学では京大が35位、阪大が55位、東工大が66位、東北大が75位、名大が99位となった。

 そのほか、グローバル企業の最高経営責任者クラスの輩出数をひとつの指標としてランキングを算出している世界大学ランキングセンター(CWUR)は、1位をハーバード大学、2位をスタンフォード大学、3位をMITとした。

 英国、米国以外の大学でもっとも評価が高かったのは13位の東大で、京大も16位にランクインした。THEやQSと比較して興味深いのは、私立大学の評価だ。34位に慶應義塾大学、40位に早稲田大学がランクインし、43位の阪大、72位の東北大などが続いた。

 なお、上海交通大学が発表する世界大学学術ランキングは、8月半ばの公開が予想されている。
《湯浅大資》

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