2015年卒大学生の7月末時点の内々定率は、マイナビの調査によると前年同月比5.7ポイント増の67.2%で、2011年卒の調査開始以来もっとも高い割合になっている。特に理系では男女とも75%(男子77.5%・女子75.2%)を超え好調だという。 就活では面接試験が大きなウェイトを占めるが、就活生たちはどのような面接を受け、どう感じているのだろうか。「2015年卒マイナビ学生就職モニター調査(5月)」から紹介する。 面接で印象に残った質問としては、・あなたをおにぎりの具に例えるとすれば、何になるか?(青山学院大学・文系男子)・自分の人生を映画にしたとしてエンドロールで出てくる人物は誰か?(京都大学・理系男子)・自分を花にたとえると何か?(関西大学・理系男子)・騎馬戦なら上と下、どちらがいいか?(静岡大学・文系女子) 答えに窮しそうな質問だが、回答者の人柄や臨機応変な対応力などを見るために、こうしたユニークな質問をする企業は多いようだ。 面接試験も回数を重ねると、中には失敗を経験する学生もいるだろう。・最終面接に遅刻した。(京都大学・文系男子)・咳が止まらなくなり、質問に答えられず終わった。(兵庫県立大学・理系女子)と深刻なものから、・入室時に部屋の電気を間違えて消してしまい、部屋が真っ暗になってしまった。(神戸大学・理系男子)・母のことをオカンって言ってしまった。(同志社大学・理系男子)と面接官も思わずクスリとしてしまいそうなもの、・隣の学生の話を聞き、感動して号泣。(椙山女学園大学・文系女子)と微笑ましいものもあげられた。 就活生を評価するための面接試験だが、就活生も面接官についてさまざまな印象をもつようだ。印象の悪かった面接官の特徴としては、・面接中にあまりメモを取らない。(九州大学・文系男子)・こちらを見ないでデータ入力や記録を取りながら適当に話を聞いている。(青山学院大学・文系男子)・普段礼儀について就活生に注意しているが、自分は面接をやっているときに肘をつく面接官。(北海学園大学・文系男子)など就活生の目も厳しい。一方で、・緊張しますよね。緊張とリラックスの間で一番集中できるところで自分の力を発揮してください。(関西大学・文系男子)・人生において重要なのは選択ではなく、選択した後にどう行動するかである。(国際基督教大学・文系女子)・正解を選ぶことも大事だが、選んだ選択を正解にする努力をしないといけない。(関西学院大学・理系男子)と就活生の心に響く言葉を残した面接官もいたようだ。 「2015年卒マイナビ学生就職モニター調査」は、2015年卒業予定の大学生、大学院生の就職活動状況を月別に定点観測することを目的に12月から7月まで毎月実施されているもの。調査対象はモニター会員4,209名で、有効回答平均は1,100名程度。