国立大学協会、今後の入試改革の方向を中教審に提言

 国立大学協会は8月22日、今後の国立大学入試改革の方向について発表した。創設が検討されている「達成度テスト(発展レベル)」だけでなく、各大学がそれぞれのアドミッション・ポリシーに基づいて入学者選抜を行うことなどが提言された。

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 国立大学協会は8月22日、今後の国立大学入試改革の方向について発表した。創設が検討されている「達成度テスト(発展レベル)」だけでなく、各大学がそれぞれのアドミッション・ポリシーに基づいて入学者選抜を行うことなどが提言された。

 現在、中央教育審議会では「大学入学者選抜の改善をはじめとする高等学校教育と大学教育の円滑な接続と連携の強化のための方策について」審議が行われている。8月22日に開催された中央教育審議会高大接続特別部会にて里見入試委員会委員長が今後の国立大学入試改革の方向について説明した。

 最近では、一般入試以外に推薦入試やAO入試を導入する大学が増えており、平成25年度は入学者数の15%を占める。しかし、ほとんどの国立大学は、現在の入学者選抜が志願者の意欲・適性等をさらにきめ細かく適切に評価する観点からはなお課題があり、その実施体制の充実と併せて改善する必要があると指摘。

 多面的・総合的に評価する入学者選抜への転換は、「達成度テスト(発展レベル)」だけでなく、各大学の個別試験や推薦入試・AO入試などを通じて、それぞれのアドミッション・ポリシーに基づき、面接、小論文等を含むさまざまな選抜方法を取り入れることにより実現していくことが有効かつ現実的であるという。

 また、「達成度テスト(発展レベル)」の在り方については、高等学校学習指導要領に基づく5(6)教科(7科目)による基礎的な「教科型」学力判定機能は基本的に維持することなどが提案された。
《工藤めぐみ》

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