シエラレオネのエボラ出血熱、感染者の5人に1人は子ども

 ユニセフは8月31日、エボラ出血熱と確認された症例は1,077件で、うち387名が死亡、致死率は35.9%であると発表した。エボラ出血熱と確認された症例のうち22%は18歳未満の子どもで、孤児となった子どもたちも含まれるという。

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カイラフンで、エボラの症状や予防法が描かれたポスターを壁に貼るスタッフ
  • カイラフンで、エボラの症状や予防法が描かれたポスターを壁に貼るスタッフ
  • 車にエボラに関する啓発ポスターを貼り、情報を広める
 ユニセフは8月31日、エボラ出血熱と確認された症例は1,077件で、うち387名が死亡、致死率は35.9%であると発表した。エボラ出血熱と確認された症例のうち22%は18歳未満の子どもで、孤児となった子どもたちも含まれるという。

 エボラ出血熱が西アフリカでの感染が拡大している。報告書の統計は、感染が確認されている4か国のひとつであるシエラレオネの状況について、8月25日~31日にシエラレオネ保健衛生省が発行した日刊報告書に基づく。ユニセフは、シエラレオネなどエボラ感染が確認されている国々をレベル3の緊急事態と宣言した。ユニセフの全体の資源(物資、財源、人材等)を投入しなければ対応できない規模の緊急事態であるという。

 8月31日時点で、エボラ出血熱と確認された症例は、前週より142件増の1,077件。このうち、0歳~17歳の子どもが22%を占める。14県のうち6県でエボラ出血熱の影響を受けている子どもたちの割出しと登録を終了しており、365名(男児:192名、女児173名)が直接的にエボラの影響を受けている。この中には、孤児となった子どもたちや、主な養育者とはぐれた子どもたちもいるという。

 また、子どもたち自身にエボラの兆候がないにもかかわらず、親戚や両親をエボラで失ったために、隔離されているケースも多いことが報告されている。

《工藤めぐみ》

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