創価大、産学連携でビーコン利活用の実証実験開始

 東和エンジニアリングとブランズ・ビジョンは10月2日、創価大学のラーニング・コモンズでビーコンの利活用に関する実証実験を開始すると発表した。実験期間は、2014年10月中旬~2015年3月31日。

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 東和エンジニアリングとブランズ・ビジョンは10月2日、創価大学のラーニング・コモンズでビーコンの利活用に関する実証実験を開始すると発表した。実験期間は、2014年10月中旬~2015年3月31日。

 ラーニング・コモンズとは、複数の学生が集まって、電子情報も印刷物も含めたさまざまな情報資源から得られる情報を用いて議論を進めていく学習スタイルを可能にする場。創価大学の中央教育棟内に設けられたラーニング・コモンズ「SPACe:スペース」の利用者を恒常的に増やし、大学教育の質の向上を目指すことを目的に、実証実験を実施するという。

 SPACe全体の入場者数は、入口のゲート(ICカード方式)で把握できるが、施設ごとの利用者数や1人あたりの滞在時間、利用者のSPACe内での動線など、利用状況に関するデータは、現在のシステムでは取得することができないという。そこで、BluetoohおよびBluetooth LEの両方を採用し、従来のAndroidやiOSの幅広いスマートフォンにも対応した通信機器「ビーコン」を各施設に設置し、各々の利用状況や利用履歴を取得・分析し、将来の施設拡充や改善に繋げるための実証実験を行う。実験期間は、2014年10月中旬~2015年3月31日。

 実証実験では、施設利用状況の調査・分析のほか、イベントやセミナー等の開催情報や施設予約状況など、利用者への特定の場所に紐付いた情報を提供する。また、学習的な行動履歴を学習ポートフォリオへどう反映していくかの研究も行う。

 東和エンジニアリングでは、複数の映像や画像を同時に表示する「マルチ表示機能」と、画面に自由に書き込みができる「ペン機能」を搭載した「ICTグループ学習ソリューション」を提供している。テレビ会議システムを活用して離れたキャンパスにいる学生や先生とコミュニケーションするなど、学生の能動的な学習をサポートする。
《工藤めぐみ》

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