20~49歳ママの就業率40.7%、働きたいママは51.1%…リクルート調査

 子どもをもつ主婦の就業率は40.7%、現在無業だが就業意欲がある人は51.1%、終業意欲のない人は8.2%にとどまることが、リクルートジョブズが10月24日に発表した、「20~49歳の既婚・子どもあり女性の就業状況」に関するまとめより明らかになった。

生活・健康 その他
子どもをもつ主婦の就業率
  • 子どもをもつ主婦の就業率
  • 仕事と生活のバランス
  • 就業率に影響を与える要素
  • 仕事を選ぶ際の重視項目
  • 働く条件の理想と実態
  • 現在の仕事の満足度
  • 就職への不安度
 子どもをもつ主婦の就業率は40.7%、現在無業だが就業意欲がある人は51.1%、終業意欲のない人は8.2%にとどまることが、リクルートジョブズが10月24日に発表した、「20~49歳の既婚・子どもあり女性の就業状況」に関するまとめより明らかになった。

 同レポートは、2013年12月に同社が実施した「主婦の就業に関する1万人調査」のうち、「20~49歳の既婚・子どもあり女性」にフォーカスして分析を行った。「20~49歳の既婚・子どもあり女性」は、現代女性の就業率問題で懸念されるM字カーブ解消のターゲットとなる層で、有職者の比率が低く、就業意向はあっても求職活動をしていない割合が多い。対象者は4,281人。

 「20~49歳の既婚・子どもあり女性」で仕事をもつ人は40.7%。無業者のうち就業意向がある人は51.1%に上った。そのうち過去1年以内に求職活動をした人は22.5%、求職活動はしなかったが就業意向が高い人は11.2%、求職活動はせず就業意向も「いずれは」と低い人は17.4%となり、就業意向がないという回答者はわずか8.2%にとどまった。

 上記で仕事をもつと答えた人の現雇用状態は、アルバイト・パート55.8%、派遣・契約社員7.8%、正社員25.1%、その他11.3%であった。一方、無業・就業意向者の希望雇用形態は、アルバイト・パート75.9%、派遣・契約社員7.4%、正社員12.8%、その他3.8%となっている。

 仕事と生活のバランスについては、ほとんどが「生活中心に考えたい」53.7%、もしくは「仕事と生活のバランスが取れるようにしたい」43.5%と回答しており、仕事より生活中心の傾向となった。特に就業意向が低くなるほど生活中心希望が強くなる傾向がある。

 また、就業率に影響を与える要素として大きかったのは「本人年齢」と「同居している末子学齢」。「子どもの人数」「本人の最終学歴」による就業率の差は見られなかった。「本人年齢」が上がるほど就業率は上昇する一方、40歳以上になると就業意向なしも増加する。末子が未就学児の場合、就業率は28.1%と低いが、小学校低学年になると43.8%まで上昇。小学校高学年になると、中学生以上との差がほぼなくなることがわかった。

 アルバイト・パートをしている回答者に、仕事を選ぶ際の重視項目をきくと、育児や家事との両立が大前提のため、「場所」に関する重視度が高い結果となった。「休日」や「時間」も重視項目とされ、「長く働けそうであること」「安心して働けそうであること」などの「環境」の項目も上位に入った。

 働く条件の理想と実態としては、職住接近型の働き方が多く、希望としては週末週休2日制を挙げる回答者が多いが、勤務先の都合もあり、実際には土曜日は出勤にあてるなど譲っている人も多い。理想的な1日の就業時間は「5時間程度」31.6%が最も多く、次いで「6時間程度」24.0%、「4時間程度」19.4%となっている一方、実際の就業時間は「4時間程度」26.2%が最も多く、もう少し働きたいと思っている人が多いことがわかる。

 アルバイト・パートをしている人の年収は平均88.3万円で、103万円以下が79.6%とほとんど。扶養範囲等を意識して年収に上限を設けている人は72.3%となった。

 また、現在の仕事の満足度は67.2%がおおむね満足。仕事でやりがいを感じる状況は、「人に感謝された時」「上司に褒められた時」など、他者からの承認によるものが上位を占める結果となった。

 そして、現在仕事をしていない人でも、「よい仕事があれば」「いずれは」働きたいと考えている潜在層が大半を占めることがわかった。しかし、93.7%が就職に不安を感じており、その具体的な理由は「ブランクの長さ」と「育児との両立」であった。

 この他、有職者の職種や雇用形態、年収の理想と実態、無職者に対する保育園に子どもを預けることへの抵抗感などについても詳しくレポートされている。
《小林瑞季》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top