厚生労働省は12月5日、第48週(11月24日から11月30日まで)のインフルエンザ発生状況を発表した。患者報告数は9,393件、定点あたり報告数は1.90となり、流行開始の目安としている1.00を上回ったことから、インフルエンザが流行シーズンに入ったという。 同省では、全国約5,000か所のインフルエンザ定点医療機関を受診した患者数を把握している。過去の患者発生状況をもとに設けられた基準値から、保健所ごとにその基準値を超えた場合に、警報レベルや注意報レベルを超えたことを知らせる仕組みになっている。 インフルエンザの定点あたりの報告数は、2014年第42週(10月13日~10月19日)以降増加が続いている。都道府県別にみると、岩手県(10.52)がもっとも多く、福島県(6.41)、埼玉県(5.05)、神奈川県(4.04)、東京都(3.62)、千葉県(2.90)、奈良県(2.67)、長崎県(1.93)が続き、46都道府県で前週の報告数よりも増加がみられた。 全国の保健所地域で警報レベルを超えているのは1か所(岩手県)で、注意報レベルを超えている保健所地域は8か所(1道1都1府4県)となっている。 インフルエンザ様疾患発生報告によると、全国の保育所、幼稚園、小学校、中学校、高校で、休校が6施設(前年同期2)、学年閉鎖が62施設(同10)、学級閉鎖が237施設(同31)であった。 第48週での流行シーズン入りは、前年(第51週)よりも3週早い時期の流行入りだという。