大規模公開オンライン講座(MOOC)などで広がりを見せるオープンエデュケーションについて、歴史的経緯を踏まえながら現状を分析する書籍「オープンエデュケーション 知の開放は大学教育に何をもたらすか」重田勝介著が発売された。 12月10日に東京電機大学出版局より発売された同書は、これまでの教育がどのように営まれてきたかを紹介。教育に用いるメディア、教育技術、大学の教育制度の変遷を解説した上で、オープンエデュケーションを位置付ける。 現在のオープンエデュケーションを分析する第II部では、教材の開発と公開、オープン教材で学ぶコミュニティ、現在の課題などについてMOOCの事例を含めながら解説。第III部では、オープンエデュケーションが大学にもたらす影響について、日本における課題や未来の学びの在り方を紹介している。 著者の重田勝介氏は、北海道大学情報基盤センター准教授ならびに高等教育推進機構教育支援部オープンエデュケーションセンター副センター長を務める。教育工学・オープンエデュケーションを研究分野としており、大学によるオープンエデュケーション事業に携わっている。◆オープンエデュケーション 知の開放は大学教育に何をもたらすか著者:重田勝介価格:2,500円(税別)出版社:東京電機大学出版局体裁:A5判頁数:208ページ発売日:2014年12月10日内容:・教育に用いるメディア・教育の技術・教育制度としての大学・現代の高等教育に課された課題・オープンエデュケーション(1)―オープン教材の開発と公開・オープンエデュケーション(2)―オープン教材で学ぶコミュニティ・オープンエデュケーションの課題・「オープン化」が教育に与えるインパクト・オープンエデュケーションと未来の学び